私の野草図鑑

草花と語ろう

アマミクサアジサイとアマミマツバボタンに寄せて

2016-10-09 00:37:24 | 奄美の植物

9月末 島はまだ 真夏です。

畑には野菜もなく 草が繁茂していますが、どうにもこうにも身動きが取れず

暑さにも負けて てげてげな管理をして終わりました。

もとより、中途半端な状態でも気にせず居れるというのを 望んでいたところであります。

場所ラグを感じなくなることと 宙ぶらりんが気にならない この二つをクリアーできたことは 私にとって大きな成果です。

 

そんな中 前回台風13号に追いまくられて、見そびれたアマミクサアジサイを見に行きました。

前回、街に帰る日、島の空港の最終便、島南部から北へと走行しながら、風はますます強まり、空港近くでは荒れ模様でした。

もう飛ばないんじゃないかとやきもきしながら、前の便を見送り、冷や冷やしながらロビーにいましたが、果たして無事飛んだのです。

さて、花はもう終盤、それでも小さな小川の流れの側で 優しく咲いています。

その年の気候変化により花の数も変わりますが、去年の方がもっと多かったと思いました。

花は白い花、少し薄紫がかった花と微妙な変化を見せて、繊細な色調。

ひと時、夏の暑さを忘れさせてくれました。

 

ある日西回りの海沿いルートをドライブしながら、小さな赤いマツバボタンを見つけました。

帰化植物のヒメマツバボタンのようです。ふと、アマミマツバボタンのことを思い出しました。

黄色い花は、そこにはありませんでした。

後日 ドキドキしながら 教えてもらった場所に行きました。

咲いていません。しかも先の豪雨で岩盤が崩れかけています。

目を凝らして探すと 一輪だけ咲いていました。

1cmにも満たない小さな花です。まともなところには生えません。

もっと楽なところを選べばいいのに、と言いたいくらい。

その咲く様子を眺めているだけで 感慨深かった。

この小さな花のどの遺伝子が冒険家のようなたくましさを記憶しているのでしょうか。

他にも季節の野草を愛でながら 過ごした日々でした。

もちろん 恒例の台風の洗礼も受けました。台風16号、変な奴でした。