(エコアクション)
今年を終わらせて 来年に向かうのは 何かが払拭されるようで居心地いいものだ。
一年の負的なものどもを脱ぎ去って、また新しい自分に生まれ変われるような錯覚を起こさせてくれる。
大晦日から元旦の一線を、みんな一緒にせーの!で、飛び越えて新世界に旅立つみたいな幻想だ。
捨て去りたいものって人それぞれどこかに秘めているんじゃないかな。
ところが、そのフラストレーション的なものが、今年はいつもより少ないのだ、それはいいようでつまらない。
ほどほどに満たされていて、もうそれをやるしかないと思えるような渇望感がない。
これは困ったものだ。何をやっても怒る人もいないし、足も引っ張られない。思い通りに好きなことができる状態。
かといって天涯孤独ではない。不幸でもない。
不足の中にこそエネルギーはより生産されるもののようだ。
自分を自分で鞭打つ、この先はしばらくこれでいくしかない。
虹をつかんだら つかめなかった、今の心境だ。
幸せの中では、幸せは小さい。
2014年のクリスマスの日 そんなことを考えていた。