「差不多」的オジ生活

中国語の「差不多」という言葉。「だいたいそんなとこだよ」「ま、いいじゃん」と肩の力が抜けるようで好き。

ポンペイ展

2006-06-06 | つれづれ
Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の「ポンペイの輝き」展に行ってきました。西暦79年、ヴェスヴィオ火山の噴火で突然、消滅した古代ローマ都市遺跡から出土した品々を展示した企画です。

美術品で「これが!」というものがあるわけではありません。彫像や壁画もありますが、避難しようとした人々が身につけていた金を中心とする貴金属類、アクセサリーがメインです。火山のサージで亡くなった人々が、逃げる姿のままで発掘され、それを復元したものもあります。火山灰に埋もれていた寝椅子とナイトテーブル、燭台セットなど「生活」を感じさせるものも展示されています。

美術展というよりも、古代ローマの人々の生活がタイムカプセルに乗ったかのごとく復元されている様が興味深い展覧会です。人々が逃げ惑うさまが目に浮かぶよう。痛々しい。同時に2000年前の生活水準の高さに舌を巻きます。

個人的には外科医が逃げる際に持参したという器具セットと、酒屋の壁画が特に興味深かった。外科医は危険を顧みず最期まで負傷者の治療に当たったのだろうか、などと考えると人間ドラマに心惹かれます。また、メスなどの医療器具の原型はすでにこのころには出来上がっていたのだ、という驚きもあります(日本はまだ竪穴式住居の時代ですよ…)。

酒屋の壁画はまさに「生活臭」。「俺が先だ、いや俺だ」と飲み物の順番を争って酒屋の女性に叱られる場面、サイコロの目を争って言い合う場面、あげくは酒屋を追い出される。なんと人間くさいことか! 2000年経っても人の本質はぜんぜんかわっていないのだと思うと、とても親近感がわきます。

そんな生活が一瞬にして消滅する。あらためて自然の圧倒的な力に驚くばかり。これまた現代も2000年前となにも変わっていないなあ、と感じたのでした。お、きょうはひさーしぶりに2本アップです。

スズメ

2006-06-06 | つれづれ
お昼の一時、公園のベンチでボケーッとしているとスズメが寄ってきます。やに親しげ。怖くないのか?

子供のころはスズメは近寄ってなんか絶対来なかった。こちらに邪心(笑)があったこともありましょうが、スズメは人を恐れるものだったような。

人がスズメを邪険にしなくなったこの数十年で種の本能が変わったのかなあ。そういえば先日、朝日新聞に最近のカルガモは人目につくところで子育てをわざとする、といった記事が出ていました。そのほうが安全だという種の本能だとか。だとすると、スズメもですが、意外と種の本能って簡単に変わるもの?