フラメンコ教室 大阪市住之江区 三重県名張市 『寝ても醒めてもフラメンコ』

フラメンコのこと、日々のささやかな想い、暮らしのことなどを、とりとめもなく綴っています。

息子とピアノ

2014-03-06 | 日記
息子が唯一の習い事であるピアノを、辞めるべくして辞めた。
4歳で始めたから、かれこれ7、8年になるか?こんなに長く通って「ピアノが弾けるようにならなかった」子供、って他に居るんだろうか!??
ただ、通っていただけ!!なんである。
ピアノが特に好きでも嫌いでもなく、ただ何となく「ピアノ習ってる俺」をステータスにしていた彼は、肝心の練習をせず・・・やる気ないもんに払う月謝がもったいない!と思いつつ、他に好きな事が見つかるまではそっとしておこうと・・・そっとしておき過ぎて7年以上も放置・・・武道、サッカー、英語、プール・・・あらゆる提案を「絶対行かへん」とはねのけ、じゃあピアノは?「辞めへん」という謎のこだわり。
しかしこの都度、先生から「もう6年生になるんですね。もし辞められるのなら、3月15日までに連絡を下されば引き落としされませんから・・・・あ、もちろん続けていただいていいんですよ(笑)」と親切に切り出された。とってもとっても良い先生なのだ。
それを聞いて、もう白黒はっきりさせなくては!と腰を上げた。
本人が「ピアノ向いてなかってん辞めたらその時間、友達と遊べる?」と言うのを聞いて、ピアノどうこうというより、タイムワークのように無意識に通ってただけなんだな?と感じた。

さて、こんなに長く「ピアノの先生と密室の30分」を続けてきたのだ。先生はさぞかし、腹の立つこともあったやろなぁ
申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら、最後の挨拶に伺った。
近年はずっと義父が送り迎えをしてくれていたので、教室に足を踏み入れるのは数年ぶり。懐かしい景色を目にして、突如センチメンタルな気持ちになった。だって4歳で連れてきたとき、私の手をギューと握って離さなくて、先生に「お母さんも一緒に入って見ててくださいね」と言われ、一人でレッスン受けられるようになるまで半年以上かかったことや、
教室のある3階まで、エレベーターと階段で競争した事や、
帰りに揚げたてのアメリカン・ドッグを食べるのを楽しみにしていた事、とか・・・沢山の忘れかけていた思い出が、次々浮かんできたのだ

もっと大きくなったら、ピアノを習っていたことを思い出す時が来るのかな?どんな気持ちで通っていたのか、いつか話してくれたら嬉しいな。

習っていた成果は・・・マリオやドラクエの曲が、片手でチラッと弾けるくらい。そして鼻歌を聴く限り、音痴じゃなくなって良かったわ~と思う。

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