老ワンコ

昨夜、ウチの老犬が昇天した。

私は特に愛犬家というわけではないので、ペットを話題にすることは少なかったが、この家に住む前から犬は居たのだ。
引っ越してきた頃、犬は（←可愛い名前があるのだが、ここでは感情が入らないよう犬と言っておく）若くて元気なギャルだった。飼い主である祖母が亡くなった朝、犬は居なくなった。不思議に思っていたが、叔父さんが保健所に連れて行ったと知り、夫が慌てて引き取りにいった。間一髪で助かった犬を撫でた時の感触は今でも覚えている。犬は汗かかない、って言うけど、恐怖のせいなのか？毛並みがネットリしていた。それからずっと、我が家で面倒を見ることになるが、ほとんど手のかからない空気のような存在だった。もちろん散歩に連れて行ったり餌をやったり、たまに洗ってやったり・・・ということはあるが、愛犬家達がわが子のように可愛がっているのに比べたら、ウチでは全然ほったらからかしで、ペットというより＜番犬＞という認識。主に近所の大人や子供が遊んでくれていた。外に繋いでいる犬っちゅーのは、やたら道行く人に声をかけられる。皆が犬の名前を知っていて、たくさんの人に愛されてきた。牛乳配達のオッチャンは、「ワシ１人じゃ１本多すぎるから、半分飲んでもらってるねん」といつも牛乳を与えてくれた。朝の散歩に連れ出すと、ぐいぐい引っ張られて行く先は、とある喫茶店。ママが出てきてハムをくれるのが日課だった。夏の間は近所の男の子にお小遣いをあげて散歩の係りをしてもらった。あきらかに飼い主より、周囲の人の方が可愛がってくれるので、家出した事もあったっけ。数日間帰ってこなくて、ある日夫が「あいつ他所の家の前で『当然よ』って感じで座っとった！！」と憤慨しながら連れ戻しに行った。
ここ数年は夫が散歩に行ってくれるようになり、私は「お役ゴメン」とばかりに犬のことを忘れていた。その間に犬はどんどん歳をとり、たまに散歩に連れて行くと、その手ごたえの違いに驚き寂しくなった。いつも犬の事を気にしてくれてた向かいに住むお爺さんが救急車で運ばれた時は「おいおい、犬より先に逝くつもりかいっ」とツッコミそうになった。

もう足元もおぼつかなくなっていたし、よれよれの老犬で、先は長くないとは感じていた。３日前から夜通し吠えるようになり、これからしばらく大変だわ、と覚悟していたのに。。。死ぬ直前は、撫でると泣き止んだ。

温かくて呼吸をしていたものが、冷たくて硬い物体になってしまったのを見て、空気のような存在がけっこう愛しかった事に気づいた。後から悲しみがジワジワと襲ってきた。本当に、つつましくて賢くて、丈夫な犬だったな。たった３日で逝ってしまうなんて！！最後の最後まで良い犬だった。

スタジオ・ライブ終了

頑張ってくれました生徒達。
何度目かの出演の人も、デビューの人もそれぞれ、練習しては苦しみ、練習しては悩み、の連続だっただろうな。
だけど本番、胆が据わったかのように果敢に挑んでた。なんと踊りながら「楽しくなっちゃった」んだとーみんな・・・いやはや、練習の賜物ですなぁ。心底ホッとしたし、メンタル面の進歩を感じた。・・・なーんちゃって、一番学ばせてもらってるのは私やがな
今回、スタジオの生徒以外にも、昨年まで講師を務めていたクラスの生徒にも出演してもらった。私は、若い彼女の志と才能に期待しているのだが、久しぶりに見たらまたグゥゥーンと巧くなってて、すっごく嬉しかったし、名張組にも良い刺激になったと思う。
そして、バックの方々にはいつも助けられている。私の「妄想フラメンコ」な部分にも対応して下さり・・・まぁ本番では、予定していたことはほとんど逃した感があるがもともと私の妄想やし～。
そしてそして、前日の会場準備やら何やら、サポートして下さった皆さんに感謝！！！まるで学園祭前夜のような騒ぎだった。マイクスタンドの組み立てから何から手探りなので、あちこちから「これ、どうやんの？」の声が。それでも前回よりは若干スピードアップ？できたような気がするし、新たな工夫も生まれた。暗幕を貼ったり子供席を設けたり。
そんな様子、写真撮っとけば良かったのだが・・・。当日も、打ち上げの時ですら、写真っちゅーもんが頭から消えていた。というわけで華やかな画像が何にも無いのでございますぅ
画像無しのブログって寂しいよなー？と思い、頂いた物などを家で撮ってみたりなんかしたのだが・・・やはり大事に秘密にしておこうと思い直しまして

さて今日はクラスも休みだったし、久しぶりに心穏やかに練習してみた。いいねぇ、追い立てられてないっちゅーのは。
でも、既に身体が重くてビックリした３歩進んで３歩下がった～気分。

恥ずかしい告白

夜遅くに帰宅して、台所に新たな洗い物が増えていた時・・・特にカレーを食べた後の食器がそのまま放置されていた時なんぞは、夫に軽く憎しみを覚える。まぁ最近は、私があまりに不機嫌になるので、少しは気を使ってくれてるみたいだが。
先日の名張帰りの夜、全く食べる時間がないまま家路に着いた。お腹空いたな・・・でも寝る前に食べるの良くないから、ここは我慢すべきか？・・・でも食べたい・・・葛藤しながら台所に入ると、シンクには夫がラーメンを食べたであろう雪平鍋があった。これを洗うんか・・・いや待てよ？私もラーメン食べたい！こうなったら食べちゃうもんねー！←意志弱っ
私はそそくさと鍋を洗い、ラーメンの支度に取りかかった。数分後、新たな葛藤が！鍋から直接食べれば器を洗わなくて済むゾ夫がよくやってて、なんて行儀悪いと思っていた私だが、まさか自分もその道に入ってしまうとはたった1つの器を洗うのが面倒なだけ、っていう理由で
というわけで、やっちゃいましたぁー、鍋から直接ラーメン～（恥）
で、初体験なもんで、新たな問題に遭遇することになった。
めーっちゃお腹空いてるから、お汁も飲みたい！でも、鍋に直接口をつけたら熱いじゃんーーー
こういう場合はどうすんの？寝てる夫を起こすのも酷なので、そぉーっと口をつけてみた。あ・・・我慢できる熱さだ。
というわけで、「やれば出来るやん！」と妙な達成感を味わい、ちゃちゃっと洗い物を済ませた私であった。

鍋の季節到来

舞台に立つ時。
聴いて、体の中に取り込んで、インスピレーションで動く。・・・そんな風に踊りたい・・・と願っていても、なかなか出来ることではない。
体裁を気にしてフラメンコらしい動きを追う、スペイン人の真似をする、練習したパソを披露する、ってな事になっていないだろうか？本音と建前で言えば、知らず知らずのうちに建前を踊っているような？？？
我が身を開放して踊るのは、とても勇気が要るし難しい。
でも、そんな風に踊れる人、居るんだよなぁ
共通して感じるのは’強い意志’だ。

ってな事を考えている今日この頃。
11月なのに暖かくて調子狂っちゃう。寒くないのに、こんな鍋をして汗ばんだよ。

美味しかったぁ岡ひろみバージョンはトマト鍋のようだ。