コインランドリーと玄関のマスク

近所のコインランドリーの乾燥機は、雨の日の助っ人だ。

なかなかの旧さと狭さ、ちょっと物騒にも感じるスペースであるが、利用客は、すれ違いざまに一言声をかけ合えるような、感じの良い人が多い。

別の新しいコインランドリーが春先にオープンした同じく近所。

だが私の足は、なぜか旧い店舗の方へ向いてしまう

新しい方が断然広くて綺麗なのに

慣れた所で手っ取り早く済ませたい気持ちと、旧い店舗を応援する気持ちが、そうさせるのか？

ある心理も働いていることに気付いた。

新しいコインランドリーは、看板やノボリが派手な色合いで主張していて、周囲から浮いて見える

もっとシックでお洒落な外観だったら、間違いなく、喜んで！入っただろう。

とは言え、主張してくる宣伝文句に説得力があるので、最新の機器を試さないわけにはいかぬ。って事で、来たる雨の日に期待して店舗の前に立った。

・・・あれ？

自動ドア開かへんやん？！

触れてみた。

やっぱり開かない？！

間違いなく営業時間内だし、休業中でも無さそうだ。

何かあった時用の電話番号が入口に記されていた。

・・・・・・

・・・やーめた！

その足で向かったいつもの旧い店舗は、自動ドアどころか、ドア無し完全オープンであることに、今更ながら気づいた。オシャレ度ゼロだが安心の換気である

先客のカバンがフックにかかっていて、何かホッとした。

その時から、新しい店舗の前を通りがかる度、中の様子を伺うも、利用者の気配が無い

どんなに良い設備を投入しても、無人管理で、あとは勝手に商売になるだろう？的なのは、受け入れられないのかも。

そう言う私はもう当分、コインランドリーに行かなくて済みそうだ。何故なら、

布団乾燥機を買いまして

部屋干し洗濯物も乾かせると知り、喜び勇んで衣類カバーも追加注文した。干した洗濯物にすっぽり被せて、下から布団乾燥機のノズルを差し込む方式。

ますます、家から出ずに済む

玄関にマスクの置き場が出来た。どこでしょう？

じゃーん！網棚式。

宅急便が来た時や、そこのスーパーへ、なんて時にスッと取り出せる導線。

戻す時はちょっと面倒だけど、吊り下げ式だった時より、この隠れ感が気に入っている。