フラメンコ教室 大阪市住之江区 三重県名張市 『寝ても醒めてもフラメンコ』

フラメンコのこと、日々のささやかな想い、暮らしのことなどを、とりとめもなく綴っています。

ファニジョロを偲ぶ

2018-09-28 | 日記
私にとってスペイン人のカンテやギターと舞台を共にする事が、まだまだ未知数だった頃に出会ったファニジョロ。
イベリアさん企画のライブに出演する機会に恵まれ、想定外の展開と、言い知れぬパワーにドッカン!と洗礼を受けた。今思えば、この時に感じた事や経験、出会いがその後のフラメンコを大きく後押ししてくれたと言える。
2010年・・・とにかく何も知らなかった私は、ライブ会場に着いて早々、思いっきり不機嫌モードのファニジョロに恐れをなした。後で知ったところによると、単にお腹が空いていたから、との理由
(当時の担当者は、ファニジョロを小学4年生と思ってください、と言っていた・・・いや、5歳児だっけな??)
直前のensayo(合わせ練習)では、踊り手が皆、一生懸命やっている中、声を1オクターブ落としてテンション低く歌う巨体を目にして、不信感まで募らせてしまった・・・これも経験不足だった私の誤解で、簡単に言えば本番までのエネルギー温存である。朝早く大阪入りして、一部も二部も、10人位の踊り手のensayoまで、一人で歌ってパルマし続けるのだから、当然の自己管理である。(もちろん本番は豹変
とにかくすごいパワーのカンテで、へなちょこな自分は何一つ受け止めきれずに、鐘をカーンと1つ鳴らされて「ハイ、また勉強して出直して来るように」と言われたような気分になったのを思い出すなぁ
それから1年半くらい後、再び歌ってもらう機会が巡ってきたのだが、また鐘1つ(のイメージ)で終わってしまった。当時のblog
もうちょっとマシになった自分で、鐘の音を増やしたかったな。。。

ありがとう、ファニジョロ。

第一声から痺れる、この動画で偲ぶ。
(これ、クーロの絞り出すような声もイイんです。)
SORAYA CLAVIJO - Bulerias - IV Viernes Flamenco de Jerez 2013

あぁ、まだ聴きたいよ。惜しい。

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