ヘレスの風を味わった夜

イベリア主催のライブにお越し下さった皆さん、本当にありがとうございました。
いつも応援してくれる友人や生徒達、雪の中遠路はるばる駆けつけてくれた名張組、お世話になっている方々、皆にとても励まされている。

この日の私の出来ばえは・・・
のど自慢大会に出て、途中で「カンッ」って鐘ひとつ鳴らされちゃいましたー！って感じ。あ、審判を下したのはファニジョロね。
終わってから、あの時こうすれば良かったー！って箇所が2つや3つ。。。
それだけでも、ごっつい勉強になった
また、共演者の皆さんが素晴らしくて、そこから学ばせてもらうことも大きかった。

シギリージャのサリーダ、凄かったなぁ。うわぁーって思った。イスマエルのギターも、がっつりフォローしてもらえた箇所があったのに、私がへなちょこで。。。あぉーーーん

ヘレサーノ達は終始、いたずらっ子みたいに賑やか。
ファニジョロが「こんばんはー」と挨拶する傍らでイスマエルは「con agua」と言ってウシシ！と笑い、
ソラジャはパストーラ・ガルバンのモノマネをして自分でゲラゲラ笑ってた。

一方、出番を待つ踊り手たちは「注射の順番待ちみたい」とかウマイこと言う人がいて、なんとなくソワソワ。

自分が気持ちよく踊りたいだけなら、こういう企画に出ないよね？
フラメンコにも色々あって、特にヘレスのものは「バイレ」をするには特殊なハードルがあるように思う。
あらためて、自分のやりたいスタイルについて考えてみた。ヘレスは客席で味わうことにしよう、とも思った。

でも先ほど・・・恐る恐るensayoを録音したものを聴いてみて・・・（自分の傷口を広げるようで辛くて、ぎゅっと目をつむりながら）彼らの演奏がensayoなのに（←つまり本気じゃない）素晴らしい事に気が付いた。ヘレスだとか何とか言う前に、スペインパワーだった。自分の「落ち着いてやろう」という目標は、全く果たせておらず、気持ちが走っているのが足音でバレバレ。あぁ・・・今まで考えて練習してきたことは何だったのだ？
また一からやり直しだ。