公園に行ったら、「セイタカアワダチソウ」
が
ワサワサしていました。
セイタカアワダチソウ、、
それは、秋の 花粉症げん(源)・ブタクサ
に よく似た、
うらぶれた ざっそう(雑草)・・
ふだんなら、
かえりみも されませんが、
今年・上半期は
あちこちで この名を 耳にしました
今年・2020年「第162回芥川賞」
に かがやいたのが、
『背高泡立草』だったからです
セイタカアワダチソウが
茂る、
ながさき(長崎)県の 小島・・
そこで語られる、
「地元民共有の、島の思い出話」
それが本書の 内容です。
主人公の目に、たまたま
映った
島の風物を
とっかかりとして、
いくつかの昔話が 立ち上がる
という・・
どこにでもある今と、誰かの昔が 行き来する
「章変小説」
で、
たぶん、
この中の「昔章」が
あくたがわしょう(芥川賞)を ゲットした部分だろう
と
はんだん(判断)されています
「昔章」には、
*戦前、満州へ渡ろうとした男の話や、
*戦後、朝鮮へ帰った男の話、
*蝦夷地から戻ってきた無口な男の話
さらに
*カヌーで平戸~福岡を移動した中学生の話
が
入っています。
それらは、
作者の古川(ふるかわまこと)さんが、「親戚の家で
きいてきた」
ような話であり、
タウン誌の 地元今昔らん(欄)にでも
のっているかのような、
ちょっと面白い、「地域のファミリーヒストリー」
です
とはいえ
地元民じゃないと
その面白さは、ちょっとビミョーで、
いっぱん(長崎県外)の読者は
文章における「文節」の 長ったらしさや、
ひっきりなしの方言に
つかれてしまう・・
「雰囲気は よく味わえるんだけど~・・」
という
内容以前に ハードルの高い小説
って
気がいたしました・・(小声)
クリン、この作品が「芥川賞
を とれた理由を
考えてみたのですが・・
それは、
「平戸という、異国情緒があるけど
あまり知られていない
日本最西端
うずもれがちな常民の歴史を、
若いのに 綴ってくれて、ありがとう」
という、
作者への ごほうび(褒美)じゃないかな
と 思います。
それと、なんといっても、
「セイタカアワダチソウ(背高泡立草)」
という、タイトル
お話しのさりげなさに リンクした
だれもが知る、
この秋草の
名前がもつ しんせん(新鮮)み
これに つきるでしょう。
もし、タイトルが『ブタクサ』だったら、
こうほ(芥川賞候補)にも ならなか
と 思います。
(勝手なことばかり言って申し訳ございませんでした・・🐻でも、不思議といつまでも「島の印象」がイメージとして残る、余韻のある作品でした。作家さんが上手いのか・・もしかしてそこが芥川賞をとった、ポイントだったのかな!?)