クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

クリン名画館・24~橘小夢「幻太夫」

2013-04-10 | クリン名画館

昨日、紹介した、

「魔性の女展」の、「弥生美術館」は

東京は、文京区の

やよい(弥生)町に あります。

Img_0966 (弥生土器の発見の地)

向かいは、東京大学です

が、

その、目とはなの先に 

かつて、吉原に次ぐ「花街」、

Img_0964_2 ねづ・ゆうかく(根津遊郭)が ありました。

そこには

明治のはじめ、

まさに、夜な夜な

ましょう(魔性)をもって、男を狂わせた

「伝説の遊女」が いたそうです

その名は、

Img_0341 まぼろし・だゆう(かんじ:幻太夫)

<屏風絵:橘小夢、昭和30年頃>

幻太夫は、

この、ねづの地で

当時

かなり有名でした

ビボウも・さることながら

「地獄と極楽」を イメージした部屋で客をむかえ、

Img_0342 ドクロや亡者を、モチーフにした「打ち掛け」をきるなどの

セルフ・プロデュースが

当たったのです

くがい(苦界)にても・なお、

あだ花を 咲かせようとする

この太夫は

Img_0979 「室町時代の地獄太夫の再来か」と さわがれて、

人気でした

当時、売れっ子の「浮世絵師」だった

「月岡芳年」も 

入れあげて、

かの女を かきました

Tumblr_m5nydcewuy1qbn3ato2_250 (←やっぱり、ドクロと蜘蛛の巣柄)

うちのチット

この太夫が おもしろいらしく、

太夫の絵を見たいから

「弥生美術館」に たまに行きます。

何が・おもしろいかって、

太夫には

こんな、いつわ(逸話)が あるのです

Img_8697 「ある日、お大尽が、大松楼に上がりました。

太夫は、

『これはイイ金づる 何が何でもダンナにするわ

と 手練手管で がんばったけど

大尽は そのうち・通わなくなりました。

プライドを傷つけられた太夫は、

『あちきの真心・お受けくんなまし

と 

自分の小指を切って、送りつけたが 

返却されました

Img_0989 いたくないの

起死回生の狙いも外れた・太夫

でもめげずに

「小指の葬式」を挙げ、

坊さんを引き連れて

大々的に、大尽邸へ 葬列を組みました・・。」

(※大尽は三菱の岩崎弥之介という)

・・・・・

Img_0983 この、ねづの地に、そんな女子が・・

明治のやみの中、

太夫の

高らかな・わらい声が ひびきわたります

 

 

 

 

 

 

 

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