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話の扉

一級建築士 野積基子所長のブログ

15年目の褒め言葉

2009-06-18 12:01:19 | 日記・エッセイ・コラム

築後15年目のOさんからお電話を頂戴しました。

要件は大工の木取りなどが載った古い冊子が自宅で見つかったので

当社にいただけるとのことです。

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たぶん100年以上経過しているかも・・・・

墨と版画構成です。

とても貴重なものです。

有難うございました。

その折、

Oさんは鉄工所を経営されています。

この不況でもとても忙しく活躍されています。

特殊加工(分野)もありますが、

「この商売の安定も先ごろ初孫が生まれたり

息子が希望の職場につけたのも

70歳超えて 元気に現役で仕事ができるのも

この家を建ててからいいことばかりが続くよ」 との、お話

御本人の努力の結果で、

ちと、褒められ過ぎかもと思いましたが、(ここが生来の臍曲りですね)

有りがたく、お言葉を頂戴しました。

余談ながら 15~16年前 最初打ち合わせに行った時

Oさんを見て とてもゴツイというか 一見時代劇の野武士のようで

2mより近付くのが怖かったのですが、打ち合わせの回を重ねるごとに

眼がとても優しいと感じました。また考えがとても純朴です。(これは今も変わらないです)

当時、外見と中身が180度全然違うのだと大きく実感したことを思い出しました。


小さな家

2008-12-27 12:44:53 | 日記・エッセイ・コラム

50年代・・・昭和50年代ではなく1950年代の

最小限住宅として 建築家 増沢洵さんの「9坪の家」が

先ごろリメークをして さらに住み継がれるお話です。

3間×3間=9坪(建築面積)・・・正方形の家

戦後、当時の物が無く 住まいも用が足りればと経済的諸事情

現代の物が多すぎる時代背景との差はものすごいと思います。

当時のも 今回のリメークも現場は見ていませんが、

想像するに、当時名作と言われたこともさることながら、

この度の計画はかなり厳しい作業と思います。

プラン構成は悩んだあげく 当時に戻るように落ち着いた。

と 今回担当した 小泉誠さんがコメントしています。

写真での判断ですが、小泉さんの家具設計がとても

優れていて、現代の最小限住宅として見事に甦らせています。

詳しくは「住む。」NO25号

9坪の家 (小さな家) 挑戦してみたいです。


続 子供心

2008-11-24 18:55:29 | 日記・エッセイ・コラム

前会の記事で施主の下の子供が

「ここはぼくんち?」

「2階もぼくのうち?」

とか 話している話題ですが、

内覧会の時 この現場を担当した大工が

家族を連れて遊び来た時の事・・・

やはり下の子(4歳位?)が

「おとうさん! ここへ いつ引越しできる?」

と 何度も聞いたそうです。

大工お父さん 返事に窮してしまいました。・・・

いつも思いますが、

子供の心は素朴で純粋ですね

誰でもこんな時期と感性を持っていることを実感しました。


2階もぼくんち?

2008-11-13 20:37:21 | 日記・エッセイ・コラム

先ごろ10日程前に引き渡したお宅にお邪魔しました。

今年 七五三の元気な兄弟がヤンチャで とても可愛いです。

下の3歳の弟がお風呂に入ると必ず聞くそうです。

「ここ ぼくんち?

父・・「そうだよ

また 次の質問が面白い

「じゃ~ 2階もぼくんち?

父・・・「もちろんだよ

子供って 気持ちが素朴で純粋ですね

今まで 団地のワンフロアーの動きから

動きが縦方向へに 二次元から三次元への

変化はきっと劇的な出来事なんでしょうね。

微笑ましいく ケラケラと笑ってしまう 会話ですが、

楽しいですね

また、喘息などアレルギーなど改善しているとのことで

嬉しいお話を聞かせていただき ありがとうございました。


秋の上棟

2008-10-30 19:07:36 | 日記・エッセイ・コラム

秋晴れの中 Sさんの家の上棟が行われました。

真っ青の空を背景に一本一本の柱 梁を組んでいくのが

とても奇麗に見えました。

風もなく 穏やかな日和でした。

しかし この時期は日が暮れるのか早く

時計との競争です

5時頃には暖かった昼間と一転して

急に温度も下がり 暗くなってしまいます。

こんなことからも季節の移ろいを実感します

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