話の扉

一級建築士 野積基子所長のブログ

自由学園 明日館

2008-09-18 16:24:42 | 日記・エッセイ・コラム

久し振り 本当に久し振りに自由学園に行きました。

http://www.jiyu.jp/tatemono/myonichi.html

数十年ぶりです。

建築を始めたばかり学生時代に

建築史担当の先生に連れっててもらったと

思います。

当時、日本の歴史的建築以外で近代建築を

見て とても印象的な感じが甦りました。

建物全体の高さが絶妙です

ヒューマンスケールというか

とても心地良い 空間です。

P1000872

どちらかというと 全体的に低目に設定されています。

高さが高ければ良しする価値観からすると

低い空間の良さを伝える 感じてもらえるのは

設計的には至難のことと痛感した日でした。


読書感想

2008-09-12 19:21:07 | 日記・エッセイ・コラム

「住まいの中の自然 」小玉祐一郎著 丸善 出版

軽い気持ちで読み始めたのですが、

なかなか面白い内容でした。

建築と自然のかかわり

生きることと自然とのつながり

自然とどのようにつきあうのか?・・・

住居の歴史には住まいと自然の関係に密接なつながりから

人々の工夫の数々や気候風土に適応した住宅は

限られたエネルギーと資源を上手に活用しているだけなく

自然と宇宙とのバランスを考えたもの

そして先人の教えに学びながら 環境と共生できる家の

計画や技術の開発が着々と進められいる実績リポートが

説得があります。

現在すぐ結果が出なくても方向だけはきちんと見据えていきたいです。


対決3

2008-09-05 13:18:42 | アート・文化

3回目は

狩野永徳(1543~90)対長谷川等伯(1539~1610)

この展覧会(すでに終了)で企画的に対比鑑賞として位置つけています。

前述や他のも直接に対決している訳でないです

ところが、永徳 等伯 二人は室町・桃山時代に

まさに生き死にをかけての対決・対戦です

私はこの二人の絵が一番印象的でまた当時の歴史を感じることができました。

政治と画家の関係が当時 権力とその表現につながる図式と見える絵も多々有ります。

永徳は天下画工と その名ととおり 天下人の絵師ですね

安土城・大阪城 聚楽第などの障壁画を多数手がけた永徳は

押し寄せる依頼の波で多忙を極めたとあります。

金箔の描かれた彩色が往時をしばせます。

対する等伯の絵は墨の濃淡の素晴らしさは現物でなけらばの

迫力です。

松林図屏風は感動的でした。

金箔で描かれた絵も永徳とは異なり繊細かつ優雅です

全作品の中で等伯が一番感銘を受けました。

永徳は多忙と等伯の天工画家への迫りの心労?か

急逝しています。

専門的なことはわかりませんが、

永徳の絵は自然をも圧倒する大迫力の絵

等伯は空気や自然を感じることができる絵 

と 見受けました。

改めて日本画の細密 墨の味わいがいいなと思いました。

 

また見たい企画展です。

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http://www.diam.co.jp/special/kokka/index.html