話の扉

一級建築士 野積基子所長のブログ

TOYOキッチン

2010-06-29 18:24:18 | インポート

キッチンメーカーも多種ある中

普段から使い慣れているメーカーの場合は

納まり 長所 欠点など把握しています。

初めてのメーカーはまず実物を見ることを大前提にしています。

このTOYOキッチンはとても特徴的なデザインを売りにしています。

P1010075

足元をご覧下さい

一般的には幅木枠セットになりますが、

足で本体キャビネットを支えます。

また 素材がステンレスで

ちょうど 業務用キッチンセットを進化しておしゃれに

した感じです。

水槽も大きく1m幅で水栓が2か所なのです。(水槽が幅広のため)

全体的にいわゆるシャープなデザインになっていました。

現在 、設計中のお施主さんの一目惚れ商品です。

ショールームが群馬県内には無く、

東京の表参道が一番近くなので 行ってきました。

実際に採用する当たっては

なにはともあれ 実物見学です。

案内のスタッフ全員が女性で皆美人で

私を担当した方の名前がまたすごい!!

「静(しずか)さん」・・・日本的美人で

名前をみて「静御前」の子孫かな・・・?・・連想しました。・・・・・・・・

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建築家展??

2010-06-26 20:40:31 | インポート

国立東京近代美術館へ行きました

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今回の企画は

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ちょっと面白いのでは?と期待したのですが、

題名のごとく 意味不明

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伊藤豊雄さんのブースがそれらしい いつもらしい

他の方のは・・・・??

一番期待していた

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真っ暗けの真っ暗

撮影もままならない

 撮影といえば この企画展は撮影OKなのです。

 珍しい!と思いきや・・・入って 納得です・・・

内藤さんの真黒部屋は 赤色 LEDライトの下を白い布を持って

歩く という 考えが ?? また解らん・・・

発想はユニークで 題名の通り 「建築はどこにあるの?」 そのままの表現でした。

 (さすが 空いていたよ)

                     8月8日まで

余談ですが、美術館には必ずミュージアムショップが有って

見たり 買ったりが楽しみなのですが、

ここは やっぱし!! 国立!! 全然 商売気が無い

この後 キッチンメーカーのショールムへ行くため

本を郵送でお願いしたい と頼んだら

ダメでした。

こんなの 初めて


時計を戻して

2010-06-22 20:35:20 | まち歩き

再び京都です。

聴竹居から坂道を10分ほどに

アサヒビール大山崎山荘美術館があります。

旧館は実業家 加賀正太郎が1920年に建てた

洋風木造建築です。

新館が安藤忠雄さんの円形ギャラリーで

モネの睡蓮が展示されています。

この新館は旧館から高低差6mをガラスの階段室からアプローチします。

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直島の地中美術館の強烈さがいまだ残っていて

ちょっと豪快さに欠けて コンクリート打ち放しの

良さが半減して見えました。

ここだけは公式に撮影がOKなので

名画を見るのではなく

建築お宅の方が結構たくさん来てました。

京都市内の同じく安藤さんのカフェがいい感じでした

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京都はどこを歩いても 龍馬 龍馬 龍馬 ポスター・・・・・・・・・ばかりでした。

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時計を更に戻して

実は京都の前日に名古屋が本題でした。

愛知県立芸術大学でシンポジウムがありました。

「吉村 順三の仕事を今、学ぶ」に参加しました。

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1966年この講義棟で2316㎡

大きな丘陸 山並みの広大なチャンパス

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当時の県知事が東京芸術大学 建築科に設計を依頼して

吉村順三が基本計画

実施設計の統括が吉村順三の一番弟子の奥村先生でした。

このたび当時の奥村先生の若かりし頃の写真を

初めて見ました。

今こそ 優しいおじいちゃんの感じですが

当時はものすごかったと 後輩の永田先生が

当時のことを話していました。

今回 解体 建て替えの話がでていて

保存したい人など主に建築関係の多くの方が集まって

キャンパス内を見学しました。

この広大な敷地にたくさんの建物が存在していますが、

現在使われてなく かなり無残な状態が多々見られ残念でした。

どんな名建築でもメンテナンスを怠れば 面倒を見なければ

どうにもならないのだと 実感した一日でした。

ほか 学生寮 奏楽堂 外人公舎 音楽学部棟・・・・・・・

納まりが計算しつくされたディテールなど

この環境に溶け込むように建っていました。

なんとか 補修して残したいです。

壊せば同じものは建てられない!!

・・・・              ・・・・・・

しめて この日 13.000歩以上歩きました。

疲れた けど充実の1日でした。

これで京都 名古屋報告を終わります。

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見事な出来栄え!!

2010-06-21 18:27:56 | ブログ

間仁田のKさん宅を訪問しました。

庭に木々がそれはそれは綺麗で

素晴らしい の一言です

去年、バラのアーチを作りたいとのご希望で

鉄骨の骨組みは拝見しました。

半年で一気に枝ぶりと開花するのですね!!

ビックリです。

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現在は バラは終わっていましたが

Kさんが撮影した写真を頂戴したので

みなさんに紹介します。

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聴竹居

2010-06-19 21:21:51 | インポート

・・・妙喜庵から歩いて5分ほどで

聴竹居(ちょうちっきょ) に着きます。

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日本で最初の「環境共生住宅」を設計 実践した建築家

藤井 厚二(1888~1938)

東京大学 建築学科から竹中工務店へ

最近環境とかエコとか話題になっていますが、

80年も前に藤井は環境工学を基礎として

設計をして自ら住む実験住宅として先進性を示しました。

主な内容は次の4つ

①科学的アプローチを駆使して自然エネルギーを生かした建築

 外壁の負荷を減らして 明るさを取り入れつつ 熱負荷を減らすなど

 一番驚いたのは 床下に大きな土管がはるか遠く数十メートルの川まで

つながっていて 夏に涼風を取り入れている工夫です。

これは いい!!のですが、

穴が大きく 虫 ネズミがそのまま 入れたと思われる造りでした

②洋風と和風 モダンを統合

 日本的とヨーロッパデザインが合体しているところが随所に

 この時代に 現代の流行り オール電化でした

 ものすごい でかい!! 分電盤 畳 半分の大きさ

 加熱オーブン 冷蔵庫・・・

 ダイニングがとてもモダンですよ

③住まいの原型として居間中心のプラン

当時ではリビングダイニングの考えは活気的です。

椅子の生活も当時としては珍しいです。

④ライフスタイルを全体をデザイン

広大な敷地(一万坪)に25mプールや窯焼き 茶室・・・ もあり

この聴竹居は5棟目の実験住宅です。(資産家 建築家ですね)

家具 照明器具 椅子 オールマイティーにデザインしてます。

時計まで造りつけです

しかし 惜しいかな 49歳で癌で亡くなりました。

長生きしていれば 日本の建築界への影響は

もっともっと大きかったと思います。

ここも 事前予約が必要です。

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・・・・・ここから また10分ほど坂を上ると

アサヒ山荘美術館があります。

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雨に降られて厳しい状況に・・・・・・・・・・・・・・・・