☆史上最強の法則-海外支局☆

☆The Unrivaled Principle in History☆

優駿の法則2~大局観

2010-05-24 20:00:00 | ダービー馬を探せ!2010
【ダービー血統傾向過去20年】

 その初年度産駒が、いきなり皐月賞に続きダービーでもワン・ツーを決め、社台グループを大喜びさせた史上最強の種牡馬・サンデーサイレンス。以降、03年産まれのラストクロップが出走した06年までの12年間で、ダービーでのSS産駒の成績は6-6-3と、2年に一度はダービー馬を輩出していた計算になる。また、その後継種牡馬の成績は2-2-3で、03年の馬場改修後から昨年までの7年間で3着以内に入った馬のうちのほとんどが父か母父にSS系を持っおり、その勢いは未だ衰えていない。

 今年の登録馬21頭のうち、SS系を父か母父に持つ馬は合計15頭。これだけいると、アレもコレもとなってしまうので、ここではSS系の配合相手に焦点を当てて、大局観を掴んでおく。

【03年以降の血統傾向のポイント】
■SS系:父4-5-6/母父0-2-0■
 過去7年で3着以内に入った21頭のうち、SS系を持つ馬は17頭で、父にも母父にもSS系を持たないのは、04年1着キングカメハメハ、06年1着メイショウサムソン、07年1着ウオッカ、そして08年3着ブラックシェルの4頭のみ。

■SS系×ノーザンダンサー系:3-1-2■*逆パターン含む。
 登録馬中の該当馬は1頭のみ。
 この配合のなかでは、なんといっても、昨年、一昨年と2連勝を含む2-0-1の×ダンチヒ系なのだが、残念ながら父ダンチヒ系は1頭(トウカイメロディ)いるものの、SSとの組合せは1頭もいない。

■SS系×ネイティヴダンサー(ミスプロ含む)系:1-2-3■
 該当馬は7頭。
 昨年は、ネオユニ産駒のロジユニヴァースが1着になり親子制覇を早々と達成したが、今年はネオユニ産駒の連覇に期待がかかる。そのネオユニの血統構成は、SS系×ネイティヴ系クリス。そして、オークスではネオユニと同じ血統構成のロブロイ(SS×ミスプロ系マイニング)産駒が1着、3着に入り、青葉賞でも同産駒が1着、3着。いずれも、ダービーと同じ東京芝2400mということを考えると、ロブロイ産駒は視野に入れておかなければならない。もちろん、ネオユニ産駒も。

■SS系×グレイソブリン系:0-1-1■
 該当馬は1頭のみ。
 相手がSS系以外を合わせても0-1-2と、近年ではお寒い限りの成績。しかし、過去20年で見てみると、トニービンを代表とするグレイソブリン系は、父で2-2-0、母父3-1-4と、結構活躍していた。「府中のトニービン」という格言がある以上、同系を持つ馬を無視するわけにはいかない。

 いつになく、SS系×ミスプロ系の馬が多い、今年のダービーだ。

=つづく=





優駿の法則1~元祖再び

2010-05-24 00:00:00 | ダービー馬を探せ!2010
 光陰矢の如し―
月日が経つのは早いもので、このあいだ年が明けたかと思えば、いつの間にか今年も残すところあと僅か。競馬オヤジを含め、競馬に携わる全ての者にとって、年末は1年に2回やってくる。一つは本当の年末に行なわれる有馬記念。そしてもう一つが、そう、ダービーだ。
 そして、「一年」の総決算であるこの二つだけは、どうしても獲りたい、勝って新年を迎えたい、というのが全ての関係者に共通する想いである。

 毎年書いているので、既にご存知の方も多いと思うが、実は、皐月賞のときに紹介した☆元祖・史上最強の法則☆には続きがある。
☆元祖・史上最強の法則☆
ロベルト系が5年周期で皐月賞を制覇する!


そして、この5年周期はダービーでも通用する。
☆元祖・史上最強の法則Ⅱ☆
ロベルト系は5年周期でダービーも制覇する!

 皐月賞同様、97年を起点にロベルト系が5年周期でダービーをしている。つまり、父ロベルト系は5年周期で皐月賞を勝ち、その年のダービーも父ロベルト系が制覇するのである。

 次にロベルト系が勝つのは2012年。したがって、今年のダービーではロベルト系産駒が1着になることはなく、当然のことながらロベルト系産駒を頭にしての勝負などもってのほか。
今年の出走予定馬の中で、ロベルト系産駒は一頭のみ。
×アリゼオ…シンボリクリスエス×フジキセキ
くれぐれも、この馬を頭にして勝負しないように。
 一方、POGや一口馬主をやっている方には、来年デビュー予定の09年産れのロベルト系を持つことをオススメする。そうすれば、二年後にはきっと「なんちゃってダービーオーナー」気分に浸れることをお約束する。いやマジで。

 ところで、ここで新たな法則が発生していることに気付いた。
それは、ここ2年で同じ種牡馬が皐月賞とダービーを制しているということ。そして、それはいずれも違う馬によるものだ。となると、今年は昨年同様、ネオユニヴァース産駒となるのだが、登録馬中ネオユニ産駒は、アノ馬しかない。もし、そうなったとしたら、「新・史上最強の法則」として認定したい。


 ちなみに、元祖・史上最強の法則には、かつて更なる続きがあった。
☆元祖・史上最強の法則Ⅲ☆

 97年、02年とロベルト系が5年周期でワン・ツーを決めたのだが、07年の1着はロベルト系だったものの、残念ながら2着はノーザン系だった。よって、この法則はお蔵入りとなっている。

=つづく=