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樫の法則3~距離適性

2010-05-20 00:00:00 | 牝馬の法則
 春天や菊花賞前になると、俄かに血統面からみた距離適性がアチコチで囁かれる。それは、今週のオークス、そしてダービーの時も同様。対象となった馬が負けると、『やはり距離の壁』と敗因を決め付ける一方で、勝てば、何事もなかったかのように、レース前の記事など一切無視するマスコミ。
 
 距離適性は確かに存在するが、この時期にそれを決めつけるのは早計というもの。サラブレッドの3歳というのは、人間でいえば中高生くらい。ともに伸び盛りのこの時期、成長の早い子もいれば、遅い子もいるのが普通。例えば、少年野球や高校野球では、だいたいどこのチームにも『エースで四番』を務める子供や、マラソンでも50m走でも1番になったり、スポーツをやらせればなんでも上手い子供がいる。これは何を意味するのかというと、他の子よりもその時点での能力が上回っている、いわば完成度が高いだけの話。ごく稀に、イチローや松坂などのように、もともとの素質を持った天才もいるのだが、一般的には、その時の完成度と相対的能力の差で『エースで四番』を任されている場合が多い。
 サラブレッドにおいてもまた然り。この時期のサラブレッドは、距離適性ウンヌンよりも、その時点での完成度がモノをいう。確かに、距離適性は存在する。が、それを論ずるのは夏以降でも遅くはない。現に、ダービーが終れば各馬それぞれの持ち場、適距離に散っていく。

 今年、その距離適性の俎上に上がっているのは、桜花賞馬のアパパネ。そして、おそらく来週のダービーではNHK杯をレコードで勝ったダノンシャンティのマイラー説や距離限界説が紙面を賑わすことだろう。
 各予想家のオークスの見解を読んでみると、今のところ、アパパネに◎を打つ予想家はいないようだ。いずれも、アパパネの母ソルティビッドの距離適性を持ち出して、ミソをつけている。そんな中、唯一、その母系の短距離特性に目をつけたのが須田鷹雄氏だ。
☆須田鷹雄 回収率向上大作戦☆

 おそらくアパパネは1番人気にはなるだろうが、このままいけば一本被りにはならない雰囲気なので、アパパネからの馬券でも結構妙味のある配当になるのではないだろうか。結局、終わってみれば桜花賞上位馬で決着、というのもオークスでよくあるパターンの一つである。

☆アパパネ…キングカメハメハ×ソルトレイク(ヴァイスリージェント系)
■チューリップ賞■

■桜花賞■

■オークス■


人の行く 道の裏に 花の山-by 相場の神様

=つづく=