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NHKの法則1~血統傾向

2010-05-04 01:30:00 | ダービー馬を探せ!2010

1.父SS系
 重賞という重賞、特に3歳重賞の中距離で猛威を奮っている父SS系であるが、このNHKでは異様なまでの大不振。
 この理由は、ある程度推測できる。
 SSがそのファーストクロップをクラシック戦線に送り出したのは95年。いきなり皐月賞でジェニュイン、タヤスツヨシがワン・ツーを決め、続くダービーでも順番が入れ替わっての決着。以降、生産者や馬主は、どっとSS産駒に群がった。
 NHKマイルカップが創設されたのは、その翌年の96年。当時、外国産馬はダービーに出走できなかったため、ここを最大目標とし、『○外ダービー』と呼ばれていた。もちろん、内国産馬であるSS系産駒も出走できるのだが、やはり馬主の夢はダービーを頂点とするクラシック制覇であることは今も昔も変わりない。折角、SS産駒を手に入れたのなら、クラシックを目指すのは当然のこと。つまり、馬主をはじめ、関係者の間ではクラシック三冠よりも価値はないとの認識だったのではないだろうか。その証拠に、ダービーが○外馬に開放された01年以前に出走したSS産駒は、99年のロサード(9着)1頭のみである。それ以降も関係者のNHKに対する評価は依然低いままで、00年出走馬ナシ、01年1頭、02年、03年と2年連続で出走馬はナシであった。ようやくコンスタントにSS(系)産駒が出走し始めたのは、04年以降のことである。

【父SS系産駒成績】
父:3-2-1-20/26
勝率:11.5%/連対率19.2%/3着以内率23.1%

2.デヴィルズバッグ系
 SSと同じヘイローを源とするデヴィルズバッグ直仔のタイキシャトルが1-1-1で、その配合相手はいずれもノーザン系。うち2頭は、×ストームバード系ストームキャット。
 通算成績10-1-1-0のうち、マイル戦は芝・ダート合わせて7戦7勝。そのうちマイルG1は、ジャック・ル・マロワ賞を含む4勝。まさにマイルの鬼。そして、その遺伝子は確実に産駒に受け継がれている。
02年のファースロクロップ以降、ここまで重賞15勝をあげているタイキ産駒だが、そのうちダートを含むマイル重賞で6勝を稼いでいる。

【マイル重賞勝利タイキシャトル産駒】
ウインクリューガー:03年アーリントンカップ・NHKマイルカップ
メイショウボーラー:03年デイリー杯2歳S/05年フェブラリーS
サトノプログレス:08年NZT
レッドスパーダ:10年東京新聞杯

 しかし、残念ながら今年の登録馬の中にタイキ産駒は見当たらない。
ならば、タイキと同じデヴィルズバッグ・ラインのロージズインメイで代用はできないか?

☆ マイネルマルシェ…ロージズインメイ×アラジ(レッドゴッド系)
抽選待ちのようだが、2勝を上げた府中。ローズ産駒の今年の東京芝マイル戦の成績は4-0-3-11の頭あってヒモなしタイプ。出てくれば、一票投じる価値はある。

3.ダート血統
 馬場改修後の03年以降では、父SS系が2連勝を含む3-2-1と、そろそろブレイクの兆しを見せているが、創設以来、今も活躍している血統がある。
 それは、フレンチ・クロフネ親子のヴァイスリージェント系、キングマンボ、ガルチなどのミスプロ系、そして上述のストームバード系などのダート血統だ。といっても、ここに顔を出しているということは、芝でも走れるダート血統ということ。クロフネ、キンカメ、アグネスデジタル、フジキセキ、タイキシャトル、ガルチといった芝・ダート兼用種牡馬が狙い目。

【父ヴァイスリージェント系】
96年~02年:1-2-0
03年~09年:1-1-0

【父キングマンボ系】
96年~02年:1-0-0
03年~09年:1-0-1

=つづく=