ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

騙しの仁義って、ない?

2018年01月15日 | 自然

今は厳寒のまっただ中である。マンションの入り口に植えたチューリップは、土の中で寒さをしのぎつつ、春に備えて根を張っていることだろう。しかし、ところが、である。この時期チューリップが咲いていて、見頃であるという。「そ、そんなバカな!」と思って調べると、<本当>らしい。

場所は「船橋アンデルセン公園」、何でも特殊な処理を球根にして、真冬に開花させるらしい。私の想像だが、球根を凍りそうな極低温にしておけば、今の時分でも外に出してやれば「春が来た」と喜んで芽を出し、「あれれ、しまった」とチューリップが如何に思ってもそのブレーキは効かず、開花するというあんばいだろうか?

昔、小学校の教師をしていて「大造じいさんとがん」という椋鳩十の作品をよく扱った。そこには猟師の大造じいさんと、がんの英雄との知恵比べ、がんにとっては生死をかけた戦いが描かれていた。が、しかし物語は意外な結末で終わるのだが、今や人間はその知恵を使って動物だけでなく、植物までもだますようになったようだ。(今のアンデルセン公園)

寒いこの冬、たぶん客寄せだろうが、無理矢理咲かせたチューリップを観に行く?脳味噌のない純真無垢な植物をだますって、本当にゆるされることなんだろうか?私は少しかわいそうで、でも行きたいと悩ませる人騒がせな公園である。




ケパ





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