ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

鍋蓋事件発生〜原理原則にて対処する

2018年01月08日 | 生活
昨朝、我が家でちょっとしたハプニングがあった。ブリ大根汁を温めていた鍋の蓋(ふた)が、外れなくなってしまったのだ。

鍋は愛用のもので、無水調理とか煮込みに適した密閉性が高い蓋であることは承知していた。しかし、ドルカスの「あれー」の声で飛んで行ってみると、どうにも外れない。(写真:どんなにしても外れない)
これと同じメーカーの圧力鍋を利用しているが、調理が出来上がると一旦水をかけて圧力を逃し、蓋を開ける。それでドルカスが「冷やせば〜?」と言うので、水をかけて冷やし始めた。しかし、蓋はテコでも開こうとはしない。

困った。考えてみると、圧力鍋を冷やすのは水蒸気圧を減圧するためである。しかし通気孔の無い普通の鍋を冷ますと、鍋内の水蒸気が急速に縮まる。しかしそれを埋める空気が入らないので、中が真空状態に近くなり、それが蓋の開かない原因だろうと思い至った。

それで鍋をもう一度再加熱してみると、ドンピシャ、鍋は見事ご開帳となった。ではどうしてそうなったのか?という疑問が残る。

これはこの鍋の密閉性の高い蓋ゆえ、空気が入らず鍋内は全て水蒸気の状態だったので、おそらく加熱を止めた数分の間に、水蒸気が冷めて縮小し真空圧が生じたせいだろうと推察できる。
何事でも経験に頼るだけでなく(今回は圧力鍋に惑わされた)、それで行き詰まった時には、原理原則に立ち返って考え直すことがポイントだと思わされた。




ケパ





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