ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

見たから信じるのか?

2011年08月30日 | 示されたこと

 アメリカのサン・ディエゴにエシュルンという女の子がいる。 母は日本人のハーフ。彼女は他の子と違って多動型の自閉症という障害をもつ子だった。自閉症の他の子どもたちとちょっとばかり違ったのは、ママがクリスチャンだったと言うことでしょう。

 私は元教師で、最後は養護学級で重度の自閉症児を担任していたので、多少この分野については分かる人間だと思っています
Eshurun2。ところがこのキリスト教会(主の十字架クリスチャンセンター)の群れで、エシュルンちゃんについて、神が「癒やす」「賛美の賜物がある」語られたことを聞いたのです。

 「そんなことはない!」と(エシュルンちゃんのママもそう思った
ようですが)私も思いました。自閉症は障害であって病ではなく、だから治るEshurunということはありません。あったとしたら、奇跡あるいは奇跡的です。それで「かなり癒やされた」とか「淑女のようにおとなしくなった」と聞いても、到底信じる気になりませんでした。「私のこの目で見、この耳で聞かないと」と思ったのです。

 毎年夏になると、白馬でゴスペルの全国大会があります。去年から20歳以下のヤングの部と、12歳以下の子どもの部ができました。そこになんとエシュルンちゃんが全米代表としてやって来ることが分かりました。日本全国からの選抜とのコンテストに出場するというのです。「この目で見、耳で」確かめるチャンスです。で、聴きました。結果は(圧勝に近い)優勝で、実は今夏も優勝しました。ショックでした。

 何がショックかというと、驚くべき「癒やし」の事実をこの目で見たからです。もっと言えば、「あり得ない」とほぼ断定していた自分にショックだったのです。かなり重いと見られた自閉症児が、ステージに立って(上の写真)(※実はその直前ママの膝で激しく泣いていたのを目撃しましたが)大勢の人々の前で堂々と独唱したのです。この立ち直りの速さはかなりあり得ないことです。それだけでなく、音感もよく、見事な歌いっぷりで驚きました。直後のインタビューでも「I am Happy!」と答えるではありませんか。(下の写真は、表情のある普段の顔)

 聖書にペテロというキリストの筆頭弟子がいます。この人物はガリラヤ湖の漁師でした。ある時そこへ漁に関しては素人のはずのキリストが、夜通し働いても魚一匹とれなかったペテロに、湖に網をおろして魚をするよう指示します。結局キリストの指示に従うと、なんと船が沈みそうなほどの大漁となり、直後にペテロがキリストにひれ伏すシーンがあります。

 私もペテロと同じ心になりました。湖については誰よりも知っているはずのペテロが、打ち砕かれたように。人間の知識、常識などは、神の前にひれ伏すしかないのです。神の愛が、エシュルンの家族に注がれました。 (ケパ)

コメント
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