最近ハイブリッドなる車に乗って運転した。もうカローラ並に普通に見るので、珍しくも何ともない話である。小生も燃費の良さに惹かれて運転したのであるが、実はそれ以上に驚いたことがある。二十歳から車に乗り続けているが、これほど車について驚いた経験はない。(写真=街では一番多く見るハイブリッド車のプリウス。この話もプリウスの体験による。)
これまではエンジンとかブレーキの制御などに電子部品が多く使われ、格段に進歩してきた。しかしそれは、どこまでも車というものを補助し支える働きだったはずである。ところがこのハイブリッドなるものは、どうも勝手が全然違う。ギア一つについても、これまでのような入れたら体で分かる「カチャ」「ガシッ」でなく、単なるスイッチであって、ギアが本当に入ったかどうかの確認は、ディスプレイでするようになっている。つまり操作感がなく、電子化が極まってる。
それだけでない、単にエンジン音がないだけでなく、回生充電だの、エコ運転の段階化があって、その情報がディスプレイでリアルタイムに分かるようにしてある。それは早い話、エンジンまでが、本業の駆動にではなく、充電用の発電機と化してる感じである。「な、何なんだ!」という驚きが湧いてきた。しばらくして分かったことは、早とちりかも知れないが、下の図の通りである。これまでの主だと思っていた人(左側)や車は、今やコンピュータに従う存在と化している(右側)ことだ。おまけに運転席はまるでカプセルみたいで、視覚的な車両感覚がない!古いかも知れないが、実に車らしくない。
こ、これは・・・・・・「ややっ」。便利さとエコの名の下に、コンピュータが人間を下位に置きだし始めていないかぁ。 (ケパ)