今回の最終日は朝ピレウス港に到着、
アテネで1日待機し、翌未明の3時過ぎにホテルを出てウィーン空港に向かうものだった。だから厳密には今日が前泊、明日出発、明後日朝日本到着という帰りの旅程になる。
そういうわけで時間があるので、アテネ市内のもう一つの聖書箇所、アゴラに行った。ここも厳密には場所を名指ししていないが↓
さて、アテネでふたりを待っていたパウロは、町が偶像でいっぱいなのを見て、心に憤りを感じた。(使徒17:16)
しかし当時の街の中心はアゴラ(広場)であり、それはアレオパゴスやパルテノン神殿の丘(アクロポリス)のふもとにあった。写真のようにアゴラには確かに、偶像がいっぱいなのである。この場所にはこれまで来たことがなかったので、嬉しかった。来てみればそこは、アレオパゴスの丘に来るたびにいつも見おろしていた場所だった。
ホテルへの帰り道、わたしたちはタクシーのストライキに遭遇した。アテネ中のタクシーが道路という道路を占拠し、黄色で埋め尽くされた道路である。こんなストライキは日本では考えにくく、労働者の権利が強い国であること、ためにこの国は今やEUの超債務国として問題となっていることは有名だ。話を聞くとこの国では、公務員系が多いとのこと。日本でも一昔前までは国鉄(JR)や電電公社(NTT)、郵便局、専売公社(日本たばこ)などがそうだった。ギリシャは労働者が強く、旧日本以上に改革が遅れているようだ。ちなみに今回のストライキは、タクシー免許の門戸が広く開放され、自分たちの商売仇が増えることへの抗議らしい。そういうわけだろうか、ストライキに街の目は冷ややかだった。
ところで待ったなしの経済改革への抗議は、主に国会前の広場で行われている。そこで撮ったのは、議事堂を警護する儀仗兵の写真で、見れば分かるような独特の服装である。スカート姿の軍服にゲートルを巻いてる様子は、英国バッキンガム宮殿の儀仗兵みたいだった。兵の交代式もよく似ていた。昔の軍服は変?それともカッコイイ? (ケパ)