来週からギリシャはエーゲ海の奥、
ほとんどトルコに近いパトモス島に2週間近く行って来る。ほとんどの日本人には「?」の島だろうが、クリスチャンかまたは聖書を多少かじった方であれば、「使徒ヨハネが黙示録を書いた、あの島」とわかる方も多いと思う。
パトモス島は石ころだらけの土地に、上から見るとまるでヒトデのような形をしていて、大きな山とかまとまった土地が無いので、当然「水」がない。不毛の土地だった。だからローマ時代は、江戸時代の八丈島のような、「島流し」の島だった。
使徒ヨハネはおそらく90歳前後、この島に送られたと言われている。そしてこの島でのおそらくは洞窟の中で、聖書の最後の巻を、神の霊感によって書いた。その「ヨハネの黙示録」は、実に恐るべき人類終末の預言の書である(写真中は、ヨハネの洞窟)。
今は夏だから、ユーロ圏からのバカンス客が目立つこの島だ。しかし船から上陸して先ず目につくのは、島の上にある「山の上の町」である。最初「こんな所にどうして町が・・・・」と非常に奇異に感じた。船が着く島一番の町「スカラ」からこの「山の上の町」まで3~4キロあって、ちょうど
その真ん中に「ヨハネの洞窟(写真の中腹にある白い建物)」がある。「ヨハネの洞窟」しか興味がなかった私たちだが、ある機会に実は島と「山の上の町」が「ヨハネの修道院」の門前町であることを知った。
実際、山の上の白い町の中心にある、この要塞のような茶色の城壁の中味は、ヨハネの修道院なのだ。だからこの島では、この修道院長に絶大な権威があるようだ (ケパ)・・・・・続く。