心理学オヤジの、アサでもヒルでもヨルダン日誌 (ヒマラヤ日誌、改め)

開発途上国で生きる人々や被災した人々に真に役立つ支援と愉快なエコライフに渾身投入と息抜きとを繰り返す独立開業心理士のメモ

ネパール選挙開票進む

2008-04-13 08:30:19 | ネパールの政治治安状況
10日選挙の開票が進んでいるようです。
カトマンズ発のブログや、マスコミ報道は、およそ次の内容です。

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ネパール:制憲議会選で毛派が第1党の勢い

ネパール共産党毛沢東主義派最高指導者のプラチャンダ書記長=AP 【カトマンズ、ビナヤ・グルアチャリャ、栗田慎一】10日投票されたネパール制憲議会選挙(定数601)の開票作業で、王制廃止を目指して武力闘争を続けてきた「ネパール共産党毛沢東主義派」(毛派)が躍進し、第1党となる勢いを見せている。選挙管理委員会幹部が12日、毎日新聞に対して明らかにした。カトマンズの小選挙区に立候補した最高幹部、プラチャンダ書記長(53)も当選。選挙後の新政権で毛派が主導権を握る可能性が強まった。

 同日記者会見したプラチャンダ書記長は「国民は新たなネパール建設を我が党に託した」と述べ、政権獲得への意欲を示した。また武力闘争に戻らない考えを強調。「複数政党制を尊重する」として、毛派による一党独裁への懸念も打ち消した。

 選管は同日までに、都市部を中心とした22小選挙区の開票結果を発表。毛派が12議席を獲得し、コイララ首相率いる最大政党「ネパール会議派」と、「統一共産党」の各4議席を引き離している。都市部では会議派など既存の政治勢力が強いとみられており、毛派の優勢は予想外と受け止められている。

 一方、全国の開票状況を踏まえた選管幹部の情報によると、毛派は選挙前に全議席の2割獲得を目標に掲げていたが、それを上回るのは確実で、会議派を抑えて第1党となる勢い。ただ、過半数の獲得は困難で、会議派などとの連立政権になる見通しだ。

 毛派躍進の理由について地元英字紙「ヒマラヤンタイムズ」は同日、「若い世代が政治の変革を求めている」との専門家の分析を報道。王制下で権力闘争に明け暮れた会議派など既存政党への批判が、毛派躍進の背景にあるとみられる。

 制憲議会は選挙後の初会合で、王制を廃止し共和制への移行を決定。その後、2年ほどかけて新憲法制定を目指す。毛派は強い権限を持つ大統領制の導入を求めており、プラチャンダ氏が初代大統領就任を目指すとみられる。

 だが毛派は、王制廃止と共和制への移行、武装闘争の放棄と民主化路線の堅持以外に、具体的な政策を示していない。毛派が新政権の主導権を握った場合、どのような政策を打ち出すのか、「誰にも分からない」(地元記者)のが現状だ。

 山あいの遠隔地が多い同国では開票作業に時間がかかり、全体の選挙結果の確定には数週間かかる見通しだ。

毎日新聞 2008年4月12日 19時43分(最終更新 4月12日 23時02分)

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