リサイクルの現実(1)ペットボトル
再生可能なペット樹脂。1977年頃から日本では使用。石油が原料。
1997年、容器包装リサイクル法による回収義務化の以前は、燃やされていた。
ペット樹脂は、完全に燃やせば水と二酸化炭素になり、有毒ガスは発生しない。が、ゴミには多様なものが混ざっているという現実がある。
日本で生産される約53万トンのペットボトルの内、回収されているペットボトルは約35万トン、
その内約40%(2006年推定30%以下)にあたる14万トン(2006年実績10.6万トン)が繊維、シートなどに再利用されている。
再びペットボトルとして還流した量は1万2千トン(2006年実績6千5百トン)。
<『PETボトルリサイクル年次報告書』PETボトルリサイクル推進協議会、2006年版2005年度データ>
日本ではペットボトルの回収率が2/3。2006年のペットボトル再商品化(リサイクル)量は106,444トン(財団法人日本容器包装リサイクル協会)であり、単純に同年のペットボトル生産量538,484トンで除すると、リサイクル率はわずかながら20%を切る数値となる。
韓国と台湾は7割越えの高率らしい。あらかじめ容器代を上乗せして売り、回収すれば払い戻す、デポジット制度が背景と言われている。
アメリカでは回収率は約2割と高くないが、回収したペットボトルの8割はリサイクルされている。(2003実績、回収量382Kトン、リサイクル量303Kトン)
問題は、再資源化するための採算性。工場へ運ぶための費用・不純物を除く費用・再生ペット樹脂が品質が低い、など。
結論;見かけ上の回収・リサイクル率を向上させるために逆に石油資源を浪費するーリサイクルを行う際に必要となる熱エネルギーを作り出すため、大量の石油が使用されたり、廃ペットボトルの輸送時にガソリンを消費したり-ならば、本末転倒。
掛け声だけではない、実効性のある社会システム作りが行政に求められている。
参照;フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ペットボトル
本間正樹ほか2003「ものづくりと再生の仕組み ペットボトル」小峰書店
再生可能なペット樹脂。1977年頃から日本では使用。石油が原料。
1997年、容器包装リサイクル法による回収義務化の以前は、燃やされていた。
ペット樹脂は、完全に燃やせば水と二酸化炭素になり、有毒ガスは発生しない。が、ゴミには多様なものが混ざっているという現実がある。
日本で生産される約53万トンのペットボトルの内、回収されているペットボトルは約35万トン、
その内約40%(2006年推定30%以下)にあたる14万トン(2006年実績10.6万トン)が繊維、シートなどに再利用されている。
再びペットボトルとして還流した量は1万2千トン(2006年実績6千5百トン)。
<『PETボトルリサイクル年次報告書』PETボトルリサイクル推進協議会、2006年版2005年度データ>
日本ではペットボトルの回収率が2/3。2006年のペットボトル再商品化(リサイクル)量は106,444トン(財団法人日本容器包装リサイクル協会)であり、単純に同年のペットボトル生産量538,484トンで除すると、リサイクル率はわずかながら20%を切る数値となる。
韓国と台湾は7割越えの高率らしい。あらかじめ容器代を上乗せして売り、回収すれば払い戻す、デポジット制度が背景と言われている。
アメリカでは回収率は約2割と高くないが、回収したペットボトルの8割はリサイクルされている。(2003実績、回収量382Kトン、リサイクル量303Kトン)
問題は、再資源化するための採算性。工場へ運ぶための費用・不純物を除く費用・再生ペット樹脂が品質が低い、など。
結論;見かけ上の回収・リサイクル率を向上させるために逆に石油資源を浪費するーリサイクルを行う際に必要となる熱エネルギーを作り出すため、大量の石油が使用されたり、廃ペットボトルの輸送時にガソリンを消費したり-ならば、本末転倒。
掛け声だけではない、実効性のある社会システム作りが行政に求められている。
参照;フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ペットボトル
本間正樹ほか2003「ものづくりと再生の仕組み ペットボトル」小峰書店