心理学オヤジの、アサでもヒルでもヨルダン日誌 (ヒマラヤ日誌、改め)

開発途上国で生きる人々や被災した人々に真に役立つ支援と愉快なエコライフに渾身投入と息抜きとを繰り返す独立開業心理士のメモ

開発途上国の公営コートで初めてテニスをした

2010-12-29 06:59:47 | ネパールでの生活
カンボジア、ドミニカ共和国、そしてネパールと、開発途上国に長期滞在しているときにテニスをするには、これまでホテルやプライベイトクラブのコートを使ってきた。
相手は、同じ日本人駐在員たちか、現地のテニスコーチ、そして少数の現地のプライベイト会員たち。

そしてきのう、初めて公営コートでテニスをしてきた。
カトマンズ・トレプレスワールのスタジアムにある3面のテニスコートで。

ここは、2006年に王制打倒の一大デモがあった際、それを屋上から見下ろすことにできるアパートに居て、偶然にそこから見えたので知ったところ。
そのときはラケットもシューズも持ってきていなかったけど、やりたくなって訪ねて、プレイしている人に聞くと、よくわからない答えだった。
それで、既に駐在している人でテニスをする人を知り、その人が行っているプライベイトコートでコーチとやっていた次第。

今回は、駐在員たちが休日にテニスをしているというホテルのコートを見に行ったりしたけど、遠い!

それで、再度、公営コートのプレイしている人に尋ねようと思って出かけたのがX’masの日。
今度は、いつでも来ていいよ、朝8時から11時頃まで、歓迎だよ、などと暖かい返事で、しかも日本語で応対する人もいて、驚いた。
4年前は、ぼくの英語や片言ネパール語がよく伝わっていなかったのかもしれないし、コートの事情を熟知していない人に尋ねていたのかもしれないと思った。

それに加えて、こういうこともあった。
ぼくがネパールの長期滞在から直近に離れたのは、2年前だけど、そのときに使ってきたラケットは日本へ持ち帰らずに、その住まいに次に入る日本人に譲ってきていた。
それで今回はテニスをするとしたらラケットを買うことになるなと思っていたけど、念のために声をかけると、そのラケットはそのままにしまわれていたことがわかった。

それで受取ってすぐに、ガットの張りなおしに出して、グリップテープも新しいものに巻き直して、使えるようにした。
ちなみにカトマンズには、若い頃にバドミントン・ナショナルチームの一員だった人が今は中心部に出しているギフトショップがあって、そこが小さいけど、バドミントンとテニスのガットの張りなおしや専門シューズやラケットなどの対応をしている。

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そしてきのうは、その初回参加日。

朝8時前に、白い息を吐きながらコートに到着すると、先日挨拶に行ったときのネパール人たちが10数人いて、握手や名刺交換で迎えてくれる。
問うと、明るくなる7時過ぎにはもう始めているという。

結構レベルは高くて、バックハンドでアタックをしている人がいるし、早いファーストサービスを絶妙なコースにコントロールする人もいる。
と思うと、向こうのコートでは、我流でひどい!?フォームでゲームをしている人もいる。
上級から初級まで、さまざま。

30分ほど待っていたら、声を掛けてくれて、まずはダブルスを1回。
6ゲーム方式なので40分ほどかかって、そして休憩。
ぼくのテニスは1ヵ月半ほど空いていてひさしぶりなせいか、セコンドサービスの返球をミスするなど、イージーミスも多かった。
次にはシングルスをやって、ヘトヘト。
またダブルスをやって・・・結局11時過ぎまでコートで過ごした。

結局、入れ替わり立ち代わり30名くらいのネパールのおじさんたち人が出入りしているようだ。
早い時間が30代40代の人たちでレベルも高い。
9時半頃からは、たぶん退職したような、それより年上の人たち、という印象だった。
来ているのはオトコのみ。
またこうした国では当然のことかもしれないけど、英語を多くの人は話すなど、貧しい人たちはいない・・・

ゲームを終えて一汗をかいたらシャツを着替えているのを見たのは驚きだった。
この国では、トレッキングで会うガイドでもどんなに汗をかいてもそのままだし、寝るときも昼と同じ服のゲストハウスに働く人など、着たきりスズメという経験ばかりだったから。

100ルピーのコート使用料と、50ルピーのボールボーイへの謝礼を負担して楽しんでいる様子。
ボールは自参。
コートはクレー、室内のカーペットコートと較べるとあまり弾まず、また手入れは良くなくて、イレギュラーバウンドが気になる。

この人たちは、何か特定のグループを名乗っているようでもなく、また特に仕切っている(!)リーダーはいないようで、対等な関係も気持ちよかった。

第3コートでは、子どもたちがテニスをしていて、かつてネパール・チャンピオンだったと言う人がコーチとなってレッスンを受けているのも見た。
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テニスが終了したので、汗を拭いていたら、
最後のゲームが一緒だったおじさんがおもむろにバッグからウオッカを取り出して、「これ知ってる?」と、ぼくに尋ねる・・・それで・・・

ボールボーイがコート脇のチヤ(ネパール式紅茶)屋からコーラとファンタを買うよう使いっ走りをさせられて(途上国でよく目にする偉そうな?!指示関係)、ミニ宴会を6人ほどで約30分。
イギリス大使館勤務定年終了のKさん、UNのスーダン駐在から戻ったSさん、作家シナリオライターのDさん、などだった。
3杯ほどで、いい気分になって・・・それで一日の予定が終了になった次第。

地元ネパールのテニス好きのグループに参加できて、うれしい気持ちになった・・・
週2日ほどは、行こうかなあ。



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