命のカウントダウン(健康余命3605日)

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奈良公園、興福寺、猿沢池と鹿、紅葉

2019-11-24 22:10:53 | 日記
奈良文化会館を出て、奈良公園へ。
紅葉と鹿と外国語の会話を楽しみながら興福寺から猿沢池 もちいどの町からやすらぎの道に抜けて、近鉄奈良駅へ。
途中の人だかりは、中谷堂名物のスピード餅つきでした。
鹿と子供
興福寺 中金堂

興福寺 東金堂と五重塔

興福寺 五重塔

興福寺 南円堂

興福寺 南円堂

猿沢池
中谷堂のスピード餅つき
凄い人込みで、ほとんど見えませんでした。


奈良県のがん医療を考える会を聴きに行きました

2019-11-24 20:40:58 | 在宅医療
奈良県のホスピスとがん医療をすすめる会主催の
奈良県のがん医療を考える会 に、行って来ました。
医療関係者は勿論、少しでも多くの一般市民の皆さんに是非聴いていただけたらと思う話でした。
私は、国民全てが、もう少しだけでも、自分の死を考える機会を持ってくれたら、がん医療、特に在宅がん医療は変わっていくと信じています。


〇〇がんです。余命は6か月程度だと思われます。などと言われたとき
現在では国民の多くの方が判で押したようにガーンとものすごい衝撃を受け、頭が真っ白になるのだそうです。判で押したようにがんでがーんでは洒落にもなりません。

同じことを言われた時、「そうかですか、いよいよ私にも来る時が来ましたか。」
多くの国民がそんな風に感じていただける時が来たら、がん医療は、在宅がん医療は変革すると思っています。

がん治療が行き詰ってから、緩和ケアの出番とされてきた時代もありましたが、今ではがんと診断された時から緩和ケアを始めようと声高に叫ばれています。(声を大きくして言うのは、耳の悪い医者が多いからです!!)

私は言います。「おぎゃあと生まれたら、緩和医療を開始せよ。」理解不能かもしれませんね。生まれたからには必ず死ぬのだから、物心ついたら死の教育をせよ。」と私は言いたいのです。

マルセル デュシャン

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%A5%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%B3 

は、フランス生まれの美術家です。「死ぬのはいつも他人ばかり」という名言を残しておられ、自分のお墓にもそう彫ってあるそうです。

http://green-olive.jugem.jp/?eid=836

人間は、他人の死は認識できますが、自分の死を認識することは不可能です。
自分もいつか死ぬであろうことは理解してはいるのですが、それが現実になって迫ってくるとうろたえ恐怖に慄きます。私も、多分そうなるのでしょうねぇ。

話が大幅にそれてしまいました。がん治療の話でした。
最初は、県会議員の先生。県会議員の先生も二人お見えで、熱心にメモを取っておられました。

次に、奈良県立医大病院 緩和ケアセンター長の四宮先生です
がん患者さんの不安の道のりを冬山登山になぞらえ、がん患者さんとそのご家族は、初めての冬山に迷い込んだ登山者のようなものです。緩和ケアは、その方たちの登山ガイドとレスキューを引き受けますというお話でした。
次に我らが加藤先生です。
我らが というのは、私たちは強化型在宅療養診療所でグループを組んでいる盟友だからです。
宇陀市で開業されている加藤先生は、過疎化、高齢化が進行している宇陀市の現況(高齢化率40%以上、開業医も高齢化で昨年廃業6件)を報告された後、その中で効率よく医療、介護を連携させるため、全国に先駆けた医療・介護の連携ITを開発中であること、在宅医療での看取りには、医療関係者だけではなく、患者さん、ご家族さんたちの意識改革も必要なのではないか などと盛りだくさんの話を精力的にされました。

ケアマネージャーの菊川さんです。
ケアマネは、色々な業種からその立場に立つことが出来ることもあって、医師にとって掴みどころのない??ブラックボックスのような職種と言ったら言い過ぎかもしれませんが・・・・何しろ、同じ入力をしても、人によって出力さえるものが全く違うのです。医師、看護師もそうかもしれませんが、その差が最も大きいのがケアマネのように私は感じています。
そのケアマネのなかでキレッキレな菊川さんです。すべてのケアマネがこの方レベルであれば・・・・・介護保険も上手く行くのでしょうが・・・
菊川女史は、介護保険そのものの制度の説明と注意点を理路整然かつ明快に説明してくださいました。
最後を締めてくれたのが森本看護師です。
昨日の餅つき会も多忙な中、午前中は煮豚5㎏を届けに、そして午後からは訪問看護の途中にチラリと立ち寄ってくれました。
彼女は自分が看た患者さんたちの具体例を、患者さん、関係者の許可をいただいたうえで写真入りで説明してくれました。どんなところで苦労して、どんな風に解決したか。私が関係した譫妄で英語で叫び暴れる体重100㎏超の癌末期米国人の方の例など、経験値?の上がる症例報告でした。

そして、会場を交えてのディスカッション
頑張っておられる開業薬剤師(二十軒さん)の方の意見が聞けたり
薬剤師から自身のがん体験を経て、出家して僧籍を得、現在がん患者グループ
ゆずりは を作って活動しておられる宮本直治さん、がんサロンなぎを主宰されている松浦さん、訪問看護師の石原さん(昨日の餅つき会でも大活躍)まちの保健室を開いたり幅広い活動をされている久保田さん(昨日もご夫婦で参加してくれました)などがそれぞれの意見を述べられました。
いろんな見方があるのだなぁといつもいつも感心させられます。
自分の視野がとりわけ狭いとは思っていませんが、体験しなければ経験しなければ得られない「体感」があって、経験者から直接話を聞くと、ほんの少しではありますが、経験値が上がります。自分で体験するに越したことはありませんが、本を読む以上に体験者ご本人に直接話を聞かせてもらうことは重要だと感じています。


この様な集まりに、一般の方々がもっともっと関心を向けてくれたらなぁと、切に思った次第でした。