写楽湯遊

キャンピングカーで名所旧跡を訪ね、温泉に浸り、たまに山歩き、写真撮影、釣りなどを楽しんでいる夫婦です。

2019春の車旅・23日目(札所巡り中断、大返し)

2019年04月21日 | 車旅紀行
昨夜は松山市内の釣り公園でP泊。


朝起きると親子連れなどの釣り人がちらほらと


朝一番、家内に身内の訃報が入った。
急いで朝食を済ませ、P泊地から数キロの札所2ヶ所を巡ってから、帰路につくことにした。
52番札所・太山寺(たいざんじ)へ


大きな山門を潜り本堂へ


その本堂には何故か新元号の「令和」の大書が?


次の53番札所・圓明寺(えんみょうじ)へ




今治の私の実家に立ち寄ってから、しまなみ海道を渡り岩手迄1600kmの「大返し」


今夜は大津SAでP泊


自宅に帰り、その後岩手へ
しばらくブログはお休みします。





2019春の車旅・22日目(札所巡り46番~51番・愛媛県3日目)

2019年04月20日 | 車旅紀行
今日の札所巡りの通り道に、テレビ番組で紹介され記憶に残っていた「砥部動物公園」を見つけた。
時間は十分にあり急ぐことは無いと、急遽立ち寄った。


丁度ペンギンのモグモグタイムに遭遇
飼育員が餌を投げると、ペンギンとアオサギが競って餌を狙う。
これが中々の見ものだった!!
アオサギは動物園で飼っているわけでは無く、この時間帯になると何処からか飛んできてペンギンの餌を横取りしているそうだ。


カバの食事風景は迫力が有った
幾らベジタリアンでも、一度にこんな量を食べるなんて!!


46番札所・浄瑠璃寺(じょうるりじ)では沢山の千羽鶴がハンパない!!
同じ光景はあちこちで見る事が有る。
これを奉納した人の思いの強さを感じられる。


本堂の裏に回ると1000本のボタンが丁度見頃を迎えていた。
綺麗に手入れされ、見応えが有った。


47番札所・八坂寺(やさかじ)の本堂


ここでも奉納された千羽鶴が、重そうにぶら下がっている。


48番札所・西林寺(さいりんじ)の山門
ここでも千羽鶴が!


49番札所・浄土寺(じょうどじ)遍路が一人で歩く姿が印象に残った。


50番札所・繁多寺(はんたじ)の本堂でお祈りする遍路
ここでも沢山の千羽鶴が!


51番札所・石手寺(いしてじ)


沢山の古いお守りが返納されている


この後、石手寺より歩いて直ぐの所に居る姉の家族を訪ねて、楽しい会話で過ごした。














2019春の車旅・21日目(札所巡り44番~45番・愛媛県2日目)

2019年04月19日 | 車旅紀行
2日間一緒だった若い尼僧とは今日でお別れである。
出発前に3人で記念撮影。


たったの2日間ではあったが、本当に楽しかった!
その中でこんな事があった。
彼女の魅力あるお経やご詠歌を聞いた年配の二組の遍路さんが、一緒に写真を撮らせてくださいとの申し入れがあった。
その人はご詠歌を習って5年ほど経つが、こんなに奇麗で涼やかなご詠歌やお経は初めてだと絶賛。
まるでアイドルを見つめる眼差しだった。
彼女は快く撮影に応じていた。

少し走り、彼女が次に目指す格別寺への別れ道に差し掛かるところでお別れをした。
背負うリュックを計らせてもらうと8kg以上も有った。
納経帳や経本、数珠、線香、ローソクなど、参拝に必要な物を入れる頭陀袋(ずだぶくろ)も3kg以上あり、全部で12kg。
152cmの小柄な体にこの重さを背負っての歩きは、大変な苦行である。


無事に結願成就することを祈る。

別れた後、私たちは44番札所・大寶寺(だいほうじ)に向かった。
大寶寺の大きな山門


その山門に入りきれないくらいの大きな草鞋が奉納されていた。


この石段を登って本堂に礼拝合掌。


次の45番札所・岩屋寺(いわやじ)に向かったが、駐車場手前で、地元の人から止められ、キャンピングカーはこれ以上は入れないと制止された。
その先の民家の軒先が車に当たるから駄目だと言われた。
屋根の軒先に赤い布が付けられ、注意を促していた。


手前の駐車場に入れ山門に向かう。
山門の向こうに急な石段が見える。


この様な急な石段が待ち受けていた。


石段が無い所でも急な坂道が続く。


勾配が急で長い参道は健脚でも20分は掛かると言われ、体力的に厳しい札所である。
我々は30分掛けてゆっくり歩いた為か、足の悪い家内でも大丈夫だった。

参道脇には願い事などを刻み込んだ石仏や地蔵が無数に並んでいる。
しかもこの様な光景が何か所もある。
苔むした中に人の名前が読み取れ、奉納されたことがわかる。


切り立った断崖の中腹にその本堂は有った。


こちらは大師堂


この地は標高は700mあり、地元の人から5日ほど前にも雪が降ったと言われた。
その為か、通りかかった道の脇に紅梅・白梅の花がまだ咲いていた。


今日の巡礼はここまでとし、温泉にゆっくりと入ってから今夜のねぐらに向かった。













2019春の車旅・20日目(札所巡り40番~43番・愛媛県1日目)

2019年04月18日 | 車旅紀行
天気が良すぎて暑い一日になり、初めてクーラーを入れて走った。
今日も若い尼僧と一緒の札所巡りになった。
愛媛に入って最初の霊場は40番札所・観自在寺(かんじざいじ)。
山門へのアプローチは少ない石段で家内も楽々と登れて嬉しそうだった。


その山門の天井にはこの様なものが!?
12支のの干支が描かれ、何故か真ん中には亀がいる。


その先には干支ごとに違う石像があり、それぞれにお清めの水を掛ける柄杓が置かれている。
初めて見る光景だった。


本堂前では同行の尼僧が熱心にお経を唱え、ご詠歌を美しい声で歌っている。


そして膝をつき頭を地面につける五体投地を行っていた。


30分から40分ほど時間を掛けて熱心にお祈りしている姿を見ていると、心からのお祈りが伝わってくる。

青空の下ピクニック気分で弁当を広げ、公園の水辺でお昼を戴いた。


次に訪れたのは20ある別格寺(88ヶ所に入っていないが弘法大師に深い縁が有るお寺)6番札所に立ち寄った。
同行している尼僧はその別格寺も全て巡るそうだ!!
88ヶ所巡りだけでも大変なのに、唯々感心するだけである。


41番札所・龍光寺(りゅうこうじ)の大師堂前には亀の石像が


龍光寺の本堂


42番札所・仏木寺(ぶつもくじ)近くの歩道沿いにはチューリップが満開だった。
その道を歩く遍路さんも安らぐことでしょう。


仏木寺山門には幕が張られ縁日の準備をしていた。


その山門には大きな草鞋が奉納されていた。
何故草鞋なのか・・・?


石段を登りきったところが43番札所・明石寺(めいせきじ)の本堂である。


今日の巡礼はここまで。
特に狭い坂道も無く走りやすい一日だった。
夜は楽しい会食になった。
二人でピースサイン!!


手作り海鮮丼は、うまかった!


若い尼僧とは明日でお別れである。
短かったが楽しいひと時を有り難う!



2019春の車旅・19日目(札所巡り38番~39番・高知県4日目)

2019年04月17日 | 車旅紀行
今日も穏やかで温かな遍路日和である。
今日は同行人が一人増えた。
昨日の37番札所・岩本寺で出会ったお坊さんと一緒に回る事になったのだ。
大師堂で声を出しお経を唱えご詠歌を歌っていた小さなお坊さんをみたのがきっかけだった。
ボロボロになった衣をまとい、真剣に拝んでいた。


剃髪した横顔を見ると目鼻立ちが整った二十歳そこそこの美少年に見えた。
お経を唱えている声は澄んでいて女性の様にも聞こえた。


終わって私達が座っていた前を通りかかったので、声を掛けた。
と言うのは次の札所まで95kmも有る。
それをあの華奢な体で歩くのかと心配しての声掛けだった。
答えは「今回で5回目の巡礼で歩きます」と、当然のように返って来た。

「それは大変ですね!!」と言うと、
以前は全て歩き通したが、今は時々車に乗せてもらう事も有ると言う。
ならば、「明日の長距離の道、大変でしょうから私たちの車に乗りませんか」と誘うと、喜んで乗せて頂きますとの返事だった。
美少年に見えたお坊さんは奇麗で若い女性のお坊さんだった。
それが今日の同行となった経緯である。


38番札所・金剛福寺(こんごうふくじ)の山門


頭をなでると幸運が訪れると言う「大師亀」


本堂には参拝者が


その向こうには尼僧が一心に念仏を唱えている。


本堂の屋根を支える梁の内側にはボタンの花の彫り物が


境内は奇麗に整備された庭園が広がっていた。


次の39番札所・延光寺(えんこうじ)も遠い。
65kmほどある。
これを歩くと2日は掛かる。
車だと1時間半ほどで到着。
迎えてくれた山門


山門の彫り物の顔が実にユーモラスだった。


其々表情が違い、見ていて楽しかった。


寺の象徴でもある梵鐘を背負った亀


16時を過ぎた本堂は遍路が一人、静かだった。


次の40番札所に向かう歩き遍路みち、蛇が出そうな細い道


若い女性が混じった食事は楽しい。
家内も仲間が増えて嬉しそうだった。


今夜は道の駅にある遍路小屋で寝ると言う。


2階建ての小さな小屋で屋根が有るだけで吹きさらしである。


2階に登ると板敷きの空間が有るだけであった。


ここで寝袋にくるまって寝るそうだ。
まだまだ夜は寒い。
急遽バンクベッドに毛布3枚を敷き、寝床を作った。
マットレスは無いが、遍路小屋の板敷きよりはましである。
今夜はここで寝てもらう事になった。

高知県はこれで終わり、明日からは愛媛県に入る。

(尼僧の写真投稿は了解を戴きました)







.風景写真

四季の風景写真