菜種梅雨の走りが続く24日夕方。
関東は、ある爆弾を抱えていた。
上空が相当寒くなってきていた。
上空の気温で見れば、
雨→雪の基準は、余裕過ぎるほどにクリアしている
が、反対に地上には前日の暖かさが残った。
今回、地上の暖気と上空の寒気の間に、
薄い壁のようなもの(安定層)があって、
上と下がなかなか混ざらず、
地上が冷えなかったのだという。
それで、ひねもす雨で経過した。
もしも、なんらかの弾みで、この壁が破れてた日には……
寒気がストンと落ちてきて、一気に寒くなる。
それに引きずられて、
ボタン雪がすさまじい勢いで、
どやどやと叩きつけてきて、
瞬く間に、街が生クリームに包まれたように真っ白~
ということになりかねない
おそらく、
1995年3月1日(横浜市:降雪5センチ)
1986年3月23日(河口湖:降雪81センチ!)
などが、"壁"が破れてしまった事例だろう。
壁が破れたとたん、
大気の状態が不安定になるので、ときに発雷する
また、芋づる式に積乱雲を生んで
雪の量が、やたらとがさばってしまうこともありうる。
知らないうちに、現代都市をも牛耳っている"見えない壁"――
おそるべし……