生き物好き気象予報士&理科教員、公認心理師・金子大輔(金兵衛)のブログ~通り雨の旅路~

拙著10冊目出版、ぜひ読んでね!おかげ様で18年続いている老舗ブログです。

意外なことから著名人と……

2013-05-06 | 音楽・文学・美術・芸能

昨日、ある書籍に否定的なレビューを書いたえんぴつ

●『こんな男を選びなさい!』のレビュー (金兵衛さん)
http://booklog.jp/users/tooriame/archives/1/4837965490

なんと、作家本人がそれを見ていたのだ。

バトルというほどでもないが、
些か緊張感あるツイートを、ひとつふたつ交わさせていただいたあせあせ

その後、その作家さんのツイッターを見ると、
けっこう気にされていたようで……

いくら意見や価値観が、自分と180度違ってる作家でも、
少し申し訳なかったかなという気がしないでもない。


著名人ともなれば、毎日、何百という批判・中傷を受けるだろうし、
自分がちょこっと「毒吐きレビュー」を書いたところで、
何の影響もないと思っていた。

自分も、とある業務にいたときには、
毎日、何十というクレームメール(ときに脅迫に近いもの)を受けたが、
だんだん慣れてくると、
「ふーん。それで?」という態度を貫くようになる経験がある。

だから、いち一般人の意見なんて、
まともに相手にされないものだと思っていたし、
反応してくださったことに、正直嬉しかったりもした。


自分は、ミクシィもツイッターも本名を出している。
ありふれた名前だからまいっか、という理由もあるのだが、
(知ってる範囲だけでも、同姓同名が5人はいる)
発言に責任を持ちたいという、ちっぽけなプライドもある。
「逃げも隠れもしないよ」という姿勢を示す目的もある。

※「責任」という単語、好きじゃないのだが、
あえて使ってみます。

だから、「ちょっと言い過ぎたかな」と思ったとしても、
基本的にツイートやブログを削除することはない。
(ただ、不快なコメントは削除します(笑))

たかが一般人、されど一般人……。
今回の一件で、ネット上の発言にも
もっと責任を持つべきだと痛感した。


ついでながら、
その書籍に、そんなにも反感を覚えてしまった理由を言い訳しておく。

【1.差別的に感じた】

「男は●●すべき」、「女は××」
「▲歳にもなれば……」「■歳にもなって」

そう、男女差別や年齢差別に関わる内容が満だったのだ。

「男は……」、「何歳なら……」
という差別は人種差別に通じるところがある。

日本社会は遅れていて、
男女差別・年齢差別が当たり前になってるので麻痺しがちだが、
「ホワイトは……」、「ブラックは……」、「イエローモンキーなら……」
と言い換えてみれば、いかに理不尽な価値観かがわかる。

北欧などの先進国では、
「男の子だからこう育てる、女の子だからこう育てる」
という発想すらなくなりつつある。

性別・年齢・人種で人を差別("区別"であっても)するなんて古い!と思った

【2.論理に違和感があった】

著者は「努力がすべて」という信念を持ってるように読めた。
「努力」を信仰していながら、
生まれつきの性別や実年齢に執拗にこだわったり、
「女は容姿がすべて」など本人の努力ではどうにもならない面に
こだわっている点に、大きな矛盾・違和感を覚えた。

【3.「社畜」っぽさが漂っていた】

日本語でかかれたビジネス書や啓蒙書には、
多かれ少なかれ社畜っぽさが漂ってるものだから、
これは仕方ないのかもしれない。

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「ブラック企業」を定義してみる

2013-05-01 | 社会・法律・労働

●耐えても逃げても終わらない! ブラック企業“負の連鎖”をどう断ち切る?
http://news.nicovideo.jp/watch/nw601276

「ブラック企業」が益々問題になっているようだ。

どこの国にも、ブラック企業は存在するだろう。

でも日本のように、99%以上(ひょっとすると99.99%以上?)が
ブラック企業である、なんていう国がどこにあるのだろう。。。

そもそも、ブラック企業とは何か。
今回は自分なりに、ブラック企業を定義してみようと思う。


【1.労働法違反がある】

これは問題外。漆黒企業である!
でもこれが多いこと、多いこと……。

「サービス残業」という名の強盗・恐喝行為は有名だが、
1日の残業時間を15分単位で切り捨てて計算したり、
有休を消化させないなんていうのも、れっきとした違法行為。

「課長や店長に残業代を出さない」のも違法になる可能性が高い。

※「サービス残業」は、労働者がもらえるべきお金を
企業ぐるみで巻き上げてるのだから、れっきとした強盗or恐喝である! 


【2.「休めない」というシチュエーションがありうる】

人間なのだから、病気にもなれば怪我もすれば、
家庭の事情もあるだろう。

なので「絶対に休ませない」というのは、
労働者を人間扱いしていない証拠といえよう。

「絶対に休めない」状況がある企業は、
労働者を奴隷、もしくは燃料としか思っていないのでは。


【3.『社畜」に乗っ取られている】

私の忌み嫌う「社畜」とはこういう輩↓
http://yaplog.jp/oomizuao/archive/202

こういう輩がいる職場は、雰囲気も労働環境も悪化し、
互いにいがみ合うようになるだろう。
いじめ・パワハラ・セクハラも頻発する。


【4.経営者目線が求められる】

これも厄介。
同時に、日本企業の特徴のひとつとも言える。 

経営者:「いかに低賃金でたくさん働かせるか」
労働者:「いかに高賃金で少ししか働かないか」

利害は対立して当然だから、
労働者に経営者思考を求めるなんてありえない。

それなのに、平社員やパートにまで、
「自ら考え、自ら動く」ことを要求し、
末端の労働者にまで「責任感」「プロ意識」を求め、
会社への無限のコミットを強要する……。 

つまり、労働者でありながら「歯車」であることが認められず、
骨の髄まで奴隷になり切らなければ許してくれないのだ。
よく考えれば、いかに恐ろしい話かがわかるだろう。


ということで、以上のように定義すると、
日本企業の99%以上が含まれてしまうと思うのだ。

モラルも法律も無視しまくりのブラック企業が跋扈すると、
数少ない、まじめで良心的な企業が淘汰されてしまうことにもなる。

「正直者が馬鹿を見る」土台を作ることにもなってしまうのだ。

また、日本は相変わらずの自殺大国である。
理由は「健康問題」がトップであるが、
推測するに「仕事が原因のうつ病」がほとんどなのではなかろうか。

たいして実害のないゴキブリやムカデを駆除する暇があったら、
政府は、ブラック企業の駆除を本気で考えるべきだと思う。

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