スタイルを見ていきます。
先ずは再度登場、本体外観です。 エンクロージャはARシリーズとは違い基本的に直方体。 (ARシリーズは側板が湾曲) 前面バッフルにアールが付いているため、そのARシリーズにも似た印象になっています。 質量は32kg。
グリルフレーム(サランネット)装着時。 強烈な威圧感は無くなりますので安心です(?)
2連ウーファ。 アルミ製で、軽量化と駆動時の低歪を実現。 確かに、ペーパーや高分子素材のウーファよりも低域感にパンチが効いてますね "アルミ製165mm 2連ウーファ"はそれだけ見るとSS-AR2と同スペック。 …おそらく細部仕様は異なると思うんですが…。 ちなみに、黒色なのは塗装ではなく酸化皮膜(表面処理)の一種なのだそう。
ミッドレンジ(スコーカー)と特殊設計のツイーター群。 ミッドレンジと各ツイーターも上級機の設計思想を継承。 これらもSS-AR2のユニットと良く似ているんですよね。 まったく同じ設計のユニットだったらウレシイんですが~、ユニットは全て新規開発なので違いますね、ハイ…。
なお、この『ミッド・ツイーター』と『ウーファー』間は2重の隔壁で仕切られていて、ウーファ背後から発生する強い圧力を他ユニットに伝えない構造になっています。 この箱内分離構造は上位機の設計を受け継いでいます。
ツイーターは、大1、小2のユニットがあり、これらが音の指向性を広げる設計なのだとか。 指向性が狭いとスイートスポット以外で音圧が届きにくくなったり、正確な周波数のバランスを損ないやすくなります。 この詳しい効果(体感)も後々ご紹介。
スピーカー端子はシングル接続。 現在使用しているスピーカーケーブルはバイワイヤー用のモノなのですが…、まぁ気に入った音質とメーカーだったので今回バイワイヤーには拘りませんでした 将来にわたってもこの機体の改造などしませんので、これはホントに期待しないでください。
剥き線を通す穴の直径は約5mm。 他にはバナナプラグ(最低直径約4mm)とYラグ(内径約8mm)が使用可能。 バナナプラグはツマミの先端から差し込みます。
エンクロージャの色・見た目・表面処理について。 当初、SS-NA2ESは外観もARの思想を受け継ぐ"ピカピカのピアノ塗装"かと思っていましたが、色は僅かにブラウンがかっていて艶はセミグロス(半光沢)、近づくと僅かに木目が見えます。
完全なグロスブラックではないため自己主張は少し弱まり、合わせられるお部屋の幅が広がりそうな感じではありますが…、メーカーHP写真と印象が異なる可能性もあるのでインテリア的に注意したい部分です。 私は事前に実機を見てそれが分り、更に気に入ったクチです。 お部屋が明るい色調の和室ですのでね…
* 写真は木目が分りやすいように露光を増やしています。 実際の本体の色味とは異なる場合があります。 撮影箇所はバッフル面のミッドレンジとウーファの間。
スパイク、というか"足"は着脱式です。 別途ボード敷く場合に取り外したり、別売スパイクのネジ規格が合うようなら取替えも可能かもしれません。 取説に『ネジはしっかり締めろ』とあるので、高さ調節には使えません ネジの周りはフェルトのシートが挟み込まれ(写真右。 非接着)、床接地面(写真左)はゴム状の柔らかい素材です。
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