牛込生活

荒木町・神楽坂の旨いもの食べ歩き。日々雑感。散財の記録と反省。というより、鈴木康太郎の備忘録代わりです。

Benesse Art Site Naoshima

2008年01月06日 | 日々雑感
週末を香川県の直島にある「ベネッセアートサイト直島/Benesse Art Site Naoshima」で過ごしました。

直島とは瀬戸内海に浮かぶ小島で、岡山と高松との間に位置します。

かつては三菱マテリアルの企業城下町として栄えた島ですが、20世紀の終わりに福武書店の創業一族が、島南部を現在美術や近代建築を体験しながら宿泊できる街へと再開発しました。

マスタープランは建築家の安藤忠雄氏によるもの。豊かな自然と瀬戸内の澄んだ海、どこまでも青い空と、安藤氏ならではのコンクリート打ちっぱなしの独特の造形が、これまで経験したことのないような美しさを演出していました。
宿泊施設は島内に点在しているのですが、びっくりしたのは美術館そのものの中に宿泊できること。
夜中の23時まで作品を鑑賞できるので、滞在の間、こころゆくまで現在美術を楽しむことができました。

地下にある大きな吹き抜けのピロティの中に、安田侃氏の「天秘」というそら豆のような形をした大きな石の作品があるのですが、その石の上に寝そべることができます。夕食を終えた後、その石に横たわり、宝石箱をひっくり返したような満天の星空をながめていると、些細なことなどすべて忘れさせてくれるような、なんとも言えないリラックスした時間を過ごせましたね。

宿泊したのは、美術館がある山の頂上にあるオーバル棟
安藤氏の近代的な建築から島影が点在する瀬戸内の海が一望できる客室は、日本でもこんなぜい沢な体験ができるのかと、目からうろこが落ちるような思いでした。
文化や芸術に理解のあるオーナー経営者だからこそ実現できたプロジェクトなのでしょうか。

いつの日か3泊以上は連泊して、直島にあるすべての作品と自然を満喫したいものです。