Cのぶらぶら歩き

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2022年04月24日 | Weblog
「古代史私注」松本清張著 講談社刊
松本清張だけあって指摘が鋭く洞察力がすごい。氏は前方後円墳は「前方後円墳ではない」と言う。

「前方後円墳」と言うが、科学的根拠がある訳ではなく、江戸時代の考古学者が古墳全体を奥座敷と見た場合方形部を入口(前)として埋葬施設がある円形部が奥(後)に見えると言ったのが始まりらしい。
円形部が上に表示されることが多く、どう見ても鍵穴に見えるので、ずっと違和感を覚えていた。
どうせなら「前円後方墳」とした方がすっきりするのではないかのう。

あとは古墳を前か後から見たのでは単に小さな丘程度にしか見えない。支配下の民衆にその威容を示すには横から見せるのが効果的という。なるほどたしかにそうだ。

この本、紙ベースでは既に絶版だがKindle版では読める。
便利な時代になったものだ。


コメント
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