先日、東京在住で元会社経営者のDさんがお亡くなりになった。
享年69歳。
今の時代まだまだお若い。
氏は福島県保原町のご出身。地元の名門校を出て、その後は会社を設立しソフトウェアの開発に従事されていたご様子。
SNSからリアルのお付き合いに至った数少ない方で、その率直な物言いは豪放磊落そのもの。まさに会社経営者に相応しい方とお見受けした。
氏とのお付き合いは10年前に遡る。
SNSでの奥様との話の中で共にランに興味があることが分かり、毎年福島県の伊達市保原で開催される「伊達ももの里マラソン大会」に奥様ともども参加することになったのがきっかけ。
実際お会いしてみれば、ご夫婦共に温厚で気さくなお人柄。
仕事柄、長年いろいろな人物を見てきたので、お二人が信頼できる方ということはすぐに分かった。
競技会場でしばらく雑談を交わした後、8月末の酷暑の中、大汗かいて走り抜けたのである。
自分は3人の中ではいつもビリで、クラスの中でも下の方だったな。
でも、とても楽しかった。
氏の後ろ姿とゴールした後の柔和で爽やかな笑顔が今も目に浮かぶ。
あの元気なDさんが。。。いまだ信じられん。
惜しい人を亡くしたものだ。
氏は今までの人生の中で、仕事上のいろいろなご苦労とかあったと思う。
仕事上のパートナーにはなり得なかったが、一度詳しくお話をお聞きしたかった。
人間的な魅力というものは、年を重ねるにつれ深めていくもので、スポーツ万能、ドイツ語にも堪能である氏はまさにそのような方だった。
全くの偶然であるが、ご夫妻とお会いすることが出来たのは、本当に幸運で良かったと思う。
自分自身も人生の終盤に差し掛かってきた。
柄にもなく、人生と人との出会いと別れを思う。
心よりDさんのご冥福をお祈りする。
合掌