Cのぶらぶら歩き

ツーリング記事を中心に

廃道&隧道を行く

2012年08月05日 | Weblog
ストレスがすこぶる溜まってきたので、前から見たいと思っていた廃道と隧道に行ってみた。

山形県の米沢市と福島市を結ぶ「万世大路」と呼ばれる、今は使われていない旧道である。



さっそく、「万世大路」に通ずる作業道をバイクで登る。



道は河原のよう。でかい石がごろごろしてる。

かなりガレていて、カブのような普通のバイクには荷が重いな。パンクも心配だ。

この荒れた道に車で入り込む人がいるとは聞いていたが、本当に4人乗りのジムニーが坂道を下りてきて焦った。

さっと薮の中に入り込んで道を譲る。まあ、あれくらいの車じゃないとここはムリね。



これが「万世大路」か?福島方面には入り込む人もいないようだ。



道が徐々に穏やかになってきた。石垣がちらりと見えてくる。

あとどれくらい登らねばならんのかと思いながらカーブを走っていたら、突然目の前に現れたのがこの隧道。



写真ではイマイチだが、人に覆いかぶさるような存在感というか圧迫感。

隧道の中から湿気のある風が流れてくる。



トンネルの上に「二ツ小屋隧道」とある。これだ。



しばらく隧道付近を眺めていたら、黄色っぽいシャツを着てきたせいか、スズメバチのような大型のハチがぶんぶん飛んできた。やばいなこりゃ。



ハチの攻撃を受ける前にトンネルを抜けてみるか。と思って中へ歩き出す。

で、歩いているうちに気がついたのが、ところどころ崩落していること。「落盤」の二文字が脳裏に浮かぶ。



出口が見えるので、暗いのは怖くはないが、トンネルが突然崩れるのが恐ろしい。

早々にここを抜けなければと走り出したが、先が思いのほか遠く、たまらずUターンする。

これはバイクで一気に走り抜けるしかない。

入口に戻ってバイクにまたがり再突入。

中はさほど荒れてはいないが、出口近くに結構大きな水溜りがあって、エンジンの下まで水をかぶった。

エンジンがかなり熱くなっていたので、湯気が立つ。



トンネルの反対側に出てホッと一安心。

なんか、炭鉱夫の気持ちが分かったような気分だ。



よく見てみると、こちらも崩落箇所がたくさん。



なにせ、天井に穴が開いちゃっているもんね。

水もチョロチョロ流れ込んでるし。

そういえば、コウモリのようなものが中を飛んでいたな。



こんなガレキが落ちてきた日にゃ・・・。



もう少し先へ行って橋を見ようかと思ったがヤメタ。道が相変わらずのボコボコで、さすがのカブも壊れてしまいそうだ。



大きな夏草が道を覆う。

道でも何でも、使わないと朽ちるのは早い。



帰り道。

今でこそ草ぼうぼうであるが、よく見てみるとトンネルの手前100Mくらいは道幅も広く、整備すれば今でも車2台は余裕をもって交差できる。

この道が開かれた頃は、さぞかし立派のものであっただろう。



今の東栗子トンネル入口に出る。



少々緊張したので、のどが渇いた。

大滝宿の入口の清水で渇きを癒す。
コメント (2)
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