とある農家。
２年ほど前まで時々卵とか買いに行っていた先だ。
今日久々に顔を出してみた。
オレの姿を見かけて、家の中からおばちゃんが出てきた。
おばちゃん「あら～久しぶりだこと。」
Ｃ「お久です。えーと、ちょっと遠くに行っていたもんですから・・。」
話してみれば、突然顔を見せなくなって心配していたとのこと。
オレのこと忘れていなかったんだねぇ、ありがとう。
で、「アヒルの卵ありますか？」と聞いてみたら、
「アヒルは体が大きくてエサを沢山食べるから、欲しいという人に譲ってしまったんだよ。エサ代も高くなったし。
アイガモが何羽かいるんだけど、寒くなってからとんと卵を産まないんだ。」
なるほどねぇ。
Ｃ「それではニワトリさんの卵を下さい。」
おばちゃん「ニワトリさんの卵はさっき売ってしまったんだよ。」
卵は全然ないのか～。
Ｃ「お前たち、お兄さんのために卵を産んでおくれ。」
おばちゃん「ウコッケイが産んでいるかもしれないから、ちょっと待ってて。」
おばちゃん、鶏小屋に入って卵を探す。
「あった、あったウコッケイの卵。遠いとこ来てくれて悪いから、これあげる。」
おばちゃん、ありがとう貴重な卵を。
ウコッケイといえば、なかなか卵を産まないことで有名なニワトリ。
卵かけごはんでいただきます。
おわり
