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おとめ桜

2009年05月23日 | Weblog
おとめ桜

福島県白河市の 白河城三重櫓のすぐそばに「おとめ桜」と呼ばれる桜の木があります。





何の変哲もない普通の桜ですが、隣にある案内板をよくご覧ください。

「小峰城は、寛永九年に丹羽長重公により本格的に築城されたが、城の石垣が何回となく崩れたため、ついに人柱を立てることになった。」

 「人柱は築城現場を最初に通った者で、身分の上下及び老若男女の別なく選ぶこととなった。」

 「たまたま父を迎えに来た、藩士和知平左衛門の娘が不運にも現場を通り、捕らえられ人柱になったと伝えられている。」

 「この娘を哀れんで城内に桜が植えられ、おとめ桜と称されるようになった。」




 私が子供の頃から聞いておりますのは、自分の娘がこちら(築城現場)に近づいてきていることに驚いた父(和知平左衛門)が、「来るな!来るな!来るな!」と娘に向かって手を振ったものの、それを見た娘は「来い。来い。来い。」と手招きされているものと勘違いして父のいる現場に近づき、ついには捕らえられ、人柱つまり生埋めにされてしまった。という話。

なんとも皮肉で、残酷な話です。


でも、「身分の上下に関係なく」というのは本当だったのでしょうか。

上の人たちは本当に知らなかったのでしょうか?

現代に至るも語り継がれているのは、当時もそれだけ衝撃的な出来事だったということでしょう。

娘の恐怖と突然娘を奪われた父と家族の悲しみはいかばかりだったでしょうか。



[ 更新日時:2005/07/10 07:55 ]
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以上、Doblog記事より
コメント (8)
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