SENTIMENTAL JAZZ DIARY

感傷的ジャズ日記 ~私のアルバムコレクションから~

Gene Ammons 「Boss Tenor」

2007年02月05日 | Tenor Saxophone

闇の彼方から響いてくるようなサックス。普段は豪快な男がふっと見せる優しさに心惹かれる。男はこうでなくては、と思わせる。ボス・テナーとは言い得て妙だ。
お薦めは「HITTIN' THE JUG」「MY ROMANCE」。こんな優しさは他の誰にもまねできない表現だ。
ただそんな風に書くと、全体を通してやたらとマイナーな雰囲気なのかと思われるかもしれないが、実際はずいぶんリラックスした演奏に聞こえる。おそらく随所にパーカッション(コンガ)が入っているせいだろう。

控え目なバックがまたいい。トミー・フラナガンのピアノは常に的を得ているし、アート・テイラーのドラムも正確だ。ベースはまたまたダグ・ワトキンス。安心して聴いていられる。
ワン・ホーンをじっくり味わえるスウィート&ビター?なアルバムだ。





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