SENTIMENTAL JAZZ DIARY

感傷的ジャズ日記 ~私のアルバムコレクションから~

SONNY CRISS 「go man !」

2007年06月23日 | Alto Saxophone

いやはや何とも品のない演奏だ。
この人のアルトはよくチャルメラ・サックスだといわれるが、全くもってその通りである。「SUMMERTIME」の出だしからして屋台のラーメン屋を思い出す。
しかしこれがやみつきになるからジャズとは不思議なものだ。この作品は圧倒的な人気盤だからやみつきになっている人は数多いのだろうと察しがつく。とても毎日は聴けないが、一度聴くとしばらくはハイな状態が続く。まるでドラッグのようだ。

それにしてもソニー・クリスの吹きっぷりはすごい。
音色は確かにチャルメラだが、アドリヴの凄みはチャーリー・パーカーにも負けていない。
次から次へと浮かぶメロディを何の躊躇もなく吹き続けている。この疾走感が彼の最大の魅力だ。
バラードにおいても彼の魅力は失われない。ソフトな曲をこんなに高らかに吹く人も珍しいからだ。ここに色気を感じるのは私だけではないだろう。

このアルバムが人気盤である背景には、彼の親友でもあるソニー・クラークの参加も大きい。
「AFTER YOU'VE GONE」なんかはクリスの勢いに触発されて、クラークも負けじと突っ込んだ指さばきを見せている。このインタープレイは必聴である。
またベースはリロイ・ヴィネガーと私にとって嬉しいバック陣が揃った。
タイトルも「go man !」、よぉ~し、と思うのである。


【明日からしばらく留守にします...】


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1 コメント

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まさにちゃるめら (さはらろーず)
2007-06-25 09:13:18
この盤はやはりだめかな。この吹き方、音色、まさにちゃるめら。軽すぎる。アップ・アップ・アンド・アウェイは好きなんだけれど。それにしてもバリー・ハリスと一緒にやったサタデイ・・モーニングとは大違い。でも、これがソニー・クリスなのかも。などと言いながら聴いております。
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