因果な仕事

野球もサッカーもそうだが、監督業は何て因果な仕事なのだろうって思う。
未来に「解任」されることを見越して務めねばならない（心身ともに）ハードな任務で、かなり自虐的な人種に思えてならない。

一般の社会でも、就労環境が年々厳しくなってきているが、管理職といえども「宮仕え」されている立場（役員は除く）で、成績（業績）不振が理由でいきなり「解任（解雇）」されることは滅多にないだろう。
ただ人間関係の乱れや確執があれば、電撃的に断を下されることもなくはないが・・・。

いずれにしても「クビ」がかかった過酷な仕事だからこそ、魅力に満ちている仕事に映り「自分ならできる」と思うのだろう。
それはまったく健全で、その心理状態に裏打ちされた行動をアレコレ言うつもりもないが、親会社の企業論理やビジョンも背景にはあるはずだから、自らの理想を好き勝手に貫けるわけでもないのを理解せねばならない。
結局、お互いのギャップが大きくなったときに「破局」（＝辞任・解任）を迎えるわけだ。

企業で例えるならば、監督業は中間管理職そのものだ。
彼らの悲哀を感じながら、スポーツを見てみるとちょっと見方が変わるかもしれませんぞ！？
中間管理職の方なら自らとダブらせて、また一般社員は憎き上司に置き換えて。
私は～の・・・ですかね？まぁそんな感じで見てみるのも一興ですよ。