buriのフリーランスな日々 

東京武蔵野、赤松や桜、ドングリの木々に囲まれて育ち、原宿で青春をすごした後、中国と深く関わったburiのメモブログ

けっこう、やるね!

2011年01月08日 | 家族(息子・夫・ネコ2匹)


日本は
伝える努力やスキルがなくても、お互いに相手の意図を察しあうことで、
何となく通じてしまう、という国です。
言語・共通の知識・体験・価値観等を共有している、ということでしょうね。

これに対して、ことばを媒介としてコミュニケーションをとっている
国もあります。
例えば、他民族国家あくまで言語によりコミュニケーションを図ろうとします。
なぜなら、ひとりひとりの考え方、価値観、教育、母語、そして宗教などが違います。
全く違った人たちが一緒に暮らしているのですから
ことばによって説明することが基本なのです。

長男はもともとちょっと内向的。
上海に留学中ですが、白黒はっきりつける
中国語のストレートな表現についていけるかな~、と心配していました。

留学中の彼の不満は、中国語会話のA先生が授業を英語で進めること。
確かに欧米人がクラスの3分の2を占めているので、
時には英語での説明が必要とはわかるというのですが、、、

何回か先生に直接、できるだけ中国語で説明してほしいと申し入れたそうですが、
全く授業は変わる様子なし。

昨年の12月、上海を訪ねた時、私と夫も息子の学校にも行き、実際にこのA先生と
ちょっとだけ会って、挨拶をしました。

私:「最近の息子はどうでしょうか?」
先生:「◎◎くんは、授業中よく寝ています。」
私:「えっ!?」

ストレートな表現ですよね~。
でも、中国では先生は若くても歳をとっていてもとても権威があるのです。
だから親を呼び出して、いろいろな厳しい要求をすることができます。

ところが、
それを聞いていた息子がすぐに
「あなたが英語で説明するから、ぼくは寝ているんです。」
とA先生に返しました。

ひえ~!

ちょっと驚きです。
息子はもともと人に対して、直接自分の意見をはっきり言うような感じでは
なかったからです。

A先生は
「そうでしたね、◎◎くんは英語の説明が嫌いでしたね。」と言いました。

(とはいうものの、その後も英語の説明が続いているそうですが、、、)

中国は日本と違って、ことばではっきりと自分の意見を言うことが必要なのです。
そうじゃないと、生活していけないようなところがあります。
また、直接的に言ったとしても、その要求が通るとは限りません。

だから私は息子のことばを聞いて
「お、けっこうやるじゃん!」と思いました。

日本では考えられないのですが、、、
変な話、その成長(?)を嬉しく思いました。




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