はじめてその声を聴いたときから、木村カエラが気になっていた。
最近は、CMで「タイムマシーンにお願い」をリバイバルカバーしているね。
サディスティックミカバンドの「黒船」でやってたやつかなあ。
木村カエラの何に驚いたかというと、声ですね。
声が、中性。男の子みたい。
だいたいPOPソングを歌う、王道は、この中性だとずっと思ってきた。
ぼくのPOPソングの好きな道は、たとえば
リトル・エヴァ
「ロコモーション」ですね。キャロル・キングの家にいたお手伝いさんだった
エヴァ嬢に「この娘いけるじゃん」「唄わせようか」などと
夫の作詞家、ジェリー・ゴフィンとたくらんだ。
それが見事、大ヒット。
このやりとりは、自分の嫁さんが、台所仕事しながら鼻歌唄っていたのを
客だった、スタン・ゲッツかだれかが
「この娘いけるじゃん」「唄わせようか」といってデビューした
アストラッド・ジルベルトも同じ。曲は、当然夫のジョアン・ジルベルトが
提供した。
突然、世の中のマーケティングの波頭を突き抜けるのは
中性的ヴォイス。
イーディー・ゴーメ
ジョニー・ソマーズ
ディオンヌ・ワーウィック
カレン・カーペンター
コニー・スティーブンス
コニー・フランシス
それから男性では
ポール・アンカ
ドゥ・ワップのファルセット
チェット・ベーカー
ジミー・スコット
アレックス・チルトン
木村カエラは、少年声。
少年の声というのは、少女もそうだが
案外、濁っている。
この濁り具合が、音楽産業のリアルなマーケティングセンス。
それから
「この娘いけるじゃん」「唄わせようか」
という、セリングチャンスの波頭を裂く力を持っている。
先日の土曜日出勤で、一日「なつメロ」デイ、
楽しんでおりました。
グッド・バイブレーション
いいなあって。
サーファーガール
いいなあって。
その時、ゾンビーズの「ふたりのシーズン(昔の邦題」、
いま、ニッサンのCMで使われていますが
途中のオルガンソロに妙に感激。
POPSばなし
またまたいいねえ。
コークのCMの横山剣
きまりすぎて、歴史的ハマリCM。
ぼくのPOPSのベストは
トリオロスパンチョスとイーディ・ゴーメの共演盤。
あるいは、グロリア・エステファン。
そりゃあもう、ミカはよかった。
あのころの
金子マリ
吉田美奈子
など
それからキャラメル・ママとやった
雪村いずみ
そうそう
シーナ&ロケッツ、サイコーです。