Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

パタートのリズムで宇宙に行こう。

2006-06-11 20:24:23 | Latin American Music
6月11日はグレゴリオ暦で年始から162日目(閏年では163日目)にあたり、年末まであと203日ある。(ウィキペディアからコピペした)
その上、本日は、なんと、あのカメハメハ大王の誕生日であります。
だから、雨が降ったらお休みでいいのね。

さて、そう言うコトと当ブログは全然関係がなく、本日はコレです。

パタート・ヴァルデス&トティーコ・アランゴ(Carlos "Patato" Valdes & Eugene "Totico" Arango)
『Patato & Totico』(1967)

ジャケットを見る限り、セントルイスかとも思えますが、田園調布に家は建たないと思います。
さて、セント氏のように背が高い方が、シンガーのトティーコ氏です。この方についてはワタシは残念ながら何にも知りません。多分、キューバン・ミュージック史に残る偉人だと思います。
そして、ルイス氏のように背が低い方が、コンガの神様、パタート師です。このヒトは、確実にアフロ・キューバン・ミュージック史にドデカク名前を残す小さな巨人です。オール阪神巨人で言うと、大きい方が巨人サンでしたが、こちらは小さい方が巨人です。

なんだか話が漫才方面にソレ気味でありますが、要するにアフロ・キューバン・ミュージックの偉人が作った、まさにグルーヴの真髄のようなアルバムだと言うコトであります。

ちなみに、このアルバムはニューヨークでレコーディングされ、ヴァーヴ・レーベルから出ていて、CD屋サンのジャズコーナーに置いてあっても、全くジャズではありません。また、1曲目に「マシュ・ケ・ナダ」を演っているからと言って、オッシャレ~なボッサには全くナリマセン。それから、ベーシストの名前があり(カチャーオ!)、ギタリストの名前が見える(アルセニオ!)からと言って、「ギター+ベース+打楽器」のラテンジャズというコトにも全くなりません。(しかも、ホントはギターではなくトレスだし)
基本は、パーカッション軍団にのっかった、コール&レスポンス形式のボーカル軍団です。モノすごくアフロです。ベースやギター(トレス)は味付け程度に何曲かに出て来る程度。
だから、多分、慣れていないヒトには、音楽フォーマットが違い過ぎて、「何じゃコリャ」でしょう。

ある意味、激辛。
そういうコトなので、このアルバムに手を出す際には、ソコラへんをチョット考えた方がイイかもしれないデス。

しかし、パタート師のコンガのグルーヴはやはりスゴい。
特に「Ingrato Corazón」、「Qué Linda Va」、「Caridad Malda」。
恐らく、大して力は使っていない筈ですが、コンガの「鳴り」がものスゴいです。
しかも、パタート師のコンガは「鳴る」だけではなく、グルーヴが、ものスゴくしなやかで強靭です。
う~む。やはり何度聴いてもスゴい。
こんな究極のグルーヴが続く、このアルバムはそう言う名盤です。
まさにアフロ・キューバン・ミュージックの真髄。
そして、コレは完全にトランス・ミュージックでもありますね。聴いているうちに時間が消えます。

というコトですので、パタート師の生み出すリズムが体の中で熟した時には、そうです、アナタも宇宙に行けるのです。

今日は、「ハワイ→漫才→キューバ→宇宙」と、そういうハナシでした。
明日は五反田に行きます!

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6 コメント

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partido alto? (cocoa tea)
2006-06-15 14:42:04
こんにちは。

最近、ちょっとラテンから離れています。



Partido アルト(アウト?)とは、

どんな事を言うんでしょうか。。。
Unknown (bugalu)
2006-06-16 07:19:06
cocoa teaさん。



「partido alto」ですか?

ごめんなさい。

コレ、ワタシ分からないです。
そうです。 (cocoa tea)
2006-06-16 21:12:25
partido alto でした。

リズムに関する言葉のようなんですど、

あまり使う言葉じゃないんですね。
Unknown (bugalu)
2006-06-16 22:51:49
ワタシは、あんまり本式にスペイン語でラテン音楽用語を使う方でもないんで、あんまり知らないんです。

キューバ通のヤツに聞いてみます。
こんなことってあるの? (suunnkau)
2006-06-17 19:47:57
booさんいつも音楽のことじゃなくて

すみません!



写真がですね。

あまりにも身長差があり過ぎます。

こんなことって許されるッテ感じです。



そしてギターの弾き顔ってあるんですね

とても勉強になりました。
Unknown (bugalu)
2006-06-17 21:11:58
suunnkakuさん。



あるんですね。コンナ事が。

パタート師は、文字通り小さな巨人なのです。



ギターの弾き顔は、あんまり美しいモノじゃないので、特に印象に残るんでしょうね。

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