Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

『モントレー・ジャズ・フェスティバル1975』。怒濤だ。

2006-05-21 22:06:06 | Jazz / Cross Over
V.A.
『Monterey Jazz Festival 1975』(1975)

1975年のモンタレー・ジャズ・フェスティヴァルのDVDです。
おとうさんフェスティヴァルの方ではなくジャズ・フェスの方です。
モントルーでもモントリール・・・、ンん、基~イッ!!!「モントリオール」・・・、でもありませんが、世界三大ジャズ・フェスティヴァルの一つでアリマスので、怒濤の如きビッグ・ネームが並びます。

しかし、イキナリ話が逸れますがね。
このDVD、何と980円デス。
収録時間は58分。
輸入販売元の会社所在地が台東区台東・・・。
どう考えても、由緒正しいバッタもんかと思いましたが(台東のヒト、ゴメンナサイ)、収録されているメンツや曲目がオモロいので買いました。

ちなみに、丸で囲まれて値段がジャケに表示されていますが、シュリンクの上に貼られたシールかと思いきや、男らしくも、ジャケットに直に印刷されています。従って、コレは剥がせません。友人に貸す際に「高かったんだゼ」と嘘をつけなくて困りますね。

さて、収録内容デスが、誰を見られるのか並べてみます。

秋吉敏子=ルー・タバキン・ビッグバンド feat.クラーク・テリー
ポール・デスモンド
ビル・エヴァンス
ディジー・ガレスピー feat.カル・ジェイダー
ボビー“ブルー”ブランド
エタ・ジェイムス
マリアン・マクパートランド
ブラッド・スウェット&ティアーズ
ジョン・ルイス
チャック・マンジョーネ

スゴイですね。怒濤のビッグ・ネーム攻撃。
これを58分に凝縮デス。
だから、当然ですが、基本的に長尺演奏な曲は入ってませんし、ボビー“ブルー”ブランドとエタ・ジェイムスについてはジャズではないからなのか、完奏収録ではナイです。(コレは勿体ない。滅茶苦茶カッコええのに。)

購入の決め手になったのは、BS&Tの「And When I Die」。ローラ・ニーロの曲ですね。
それから、ガレスピー&カル・ジェイダー。ラテン・ジャズ野郎のワタシとしては、これは興味がアリマスね。
あとは、ビル・エヴァンスと秋吉サンでしょうか。
こんだけ入ってりゃ、買いますわナ。

で、肝心の演奏の質ですが、上述のブラックミュージックの大物二名様は、時間ホンのちょっとですが、本当に、どカッコいいです。

それから、素晴らしいのが、ビル・エヴァンス。エディ・ゴメスのベースとのデュオなんですが、うっかりドラムが居ない事に気が付かないほどスウィングしております。そして、大技ばかりではなく、あの卓越したヴォイシング・センスで、時に連続足技から、小外刈りまで繰り出してくれマス。凄いスリルです。流石に最高のジャズ・ピアニストですワ。ゴメス先生もバッキング、ソロともにカナリなモノです。70年代のエヴァンス先生は聴いたコトがないのですが、コリャ、買いですね。(お金があれば)

BS&Tの「And When I Die」は、期待もそれほどしてませんでしたし、まぁ、こんなモンかなという感じですね。

ガレスピーは、あんまり良くなかった・・・。
まぁ、ラッパと言うのは好不調があるんだろうなぁ・・・。
カル・ジェイダーはいいソロをとっているし、いかにも70年代的なファンキーな演奏は中々面白いのですけどね・・・。(ラテン色は全然なかったッス

秋吉=タバキンは、カッコいいんですが、秋吉サンのピアノも聴きたい感じがアリますね。

あと、面白かったのが、ピアノ二台だけによる「Billie's Bounce」。
これは、エヴァンス、ジョン・ルイス、マリアン・マクパートランド、あとパトリース・ラッシェンの計4名のピアニストが、基本的には、二人が演奏して、二人が休んで、交代しつつ演奏を進めると言う趣向。テーマ部分では連弾×2台にもなったりして、いかにもジャズ・フェスならではの企画ですが、それぞれのピアニストの違いも分かってオモシロイですね。と、書こうと思ったら、ブルース曲だからなのか、それほど違わんノね。コレ、ブラインドされたら、どれが誰だか、ワシ、分からん。と、いったトコロがオモシロイですね

と言うコトでですね、980円で58分のビッグネーム攻撃は中々のモンです。
それから、このDVDのシリーズは、色々なタイトルが出てるようなので、要チェックかもしれませんね。エリントンの30年代のとか、ベイシーとか、キャブ・キャロウェイとか、ケッコー涎もんが並んでたッス・・・。
販路はどうなってるのか、よう分かりませんが、新星堂とか、すみやで売っているコトは確認できております。

あ、パタートのつづきは明日やりますね。

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