あっちゃ~、参った・・・。
と言っているようにしか見えないジャケットですが、どうなんでしょうか。
あ、それとも、「アレ、熱あっかな?」ですかね。
オスカー・ペティフォード(Oscar Pettiford)
『Oscar Pettiford』(1955)
知的なアレンジと演奏。
これを聴く限り、オスカー・ペティフォードっていうヒトは頭の切れるオッサンだったと思われますが、まぁ、それはそれとして、今回言いたいのは、3曲目に入っている「Stardust」についてです。
これ、かなりのアイディア賞モノで、「おぉ、そう来たか!」と思わされますが、その上で、演奏もかなりスバラシイです。
アイディアというのは、例のバースから、テーマメロ、そしてソロパートと、全てのパートでベースが主役を張る演奏にしたコト。ピアノが軽く付き添うモノの、あとは全編ベースソロみたいな演奏です。
ご存知の通り「スターダスト」ってぇ曲は、甘ったるくしようと思えば幾らでも甘ったるくできそうな曲ですし、そういう方向で全然OKな曲だと思いますが、ココでの演奏は甘味料なしの、「無糖・スターダスト」です。上手いコト考えたものです。
で、アイディア倒れではなく、実際の仕上がりも、実に良い出来です。
「噛みしめるほどに、穀物の旨みや甘みが味わえるパンです。」(←アンデルセン)みたいな感じです。ベースの引き締まった音色から、素材の仄かな糖分が滲んでまっせ。
あっちゃ~、参った・・・。
と言いながら聴いて頂きたい。
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