Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

1971年の倫敦のマイルス・デイヴィス。

2007-07-23 21:58:03 | Jazz / Cross Over
1971年のマイルス(Miles Davis)と言えば、オフィシャル盤が出ていません。
ナニユエに発売されていないのかと言えば、まぁ、ハッキリ言って、『Live-Evil』(1970)が有ればジューブンだから、デしょう。

と、まるで、1971年のマイルスの全てを聴いたようなコトを言っておきながら、アタシャ、1971年マイルスは、10月~11月の3音源(当然ブート)しか聴いたコトが無い。同年春の音源とか、(これもブートで)タクサン出てますがドレも未聴デス。マイルス道の権威、ナカヤマヤスキ氏には怒られるカモしれませんな。

ま、でもね。
もしかして、1971年の春先のマイルスが絶好調だったとしても、大枠は、秋のパッチョロ(欧州)ツアーと、そうは変わらん筈。
ま、メンツは変わってマスから、サウンドはソレナリに変わるンですが、でも、71年秋のレパートリーとアレンジは、1970年12月の『Live-Evil』と大して変わってはイない。
と、まぁそう言う理由で、1971年のマイルスはオフィシャル盤での発売がナイのだと思われますが、でも、やっぱり、スゲェものはスゲェのヨ。1971年秋のマイルスは、やはりトテツモナイ。コロンビア(現ソニー)は、オフィシャル盤を出すべきだと思います。

で、ワタシが持ってる1971年音源の中では、コレが一番スゴい。

11月13日のロンドン。

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)
『London 1971』(1971)

今日は特に4曲目の「It's About That Time」がキテます。

ドラムとベースが繰り返す、粘りのある呪術的なビートに、圧力の高い、濁った空間を産むエレピ。外部との繋がりを謝絶するパーカッション。徐々に、徐々に、しかし、確実に急角度で高まる圧力。んデ、ソコを切り裂く、マイルスの歪んだトランペット。溜めて、溜めて、溜めて、ブワ~ッ!!!!!
です。
ンもぉ、スッゲぇ超高圧カタルシス。

山は二回。
最初は、と言っても、随分後半デスが、キース・ジャレットのエレピが鋭くヌメりながら、ドバドバ切り込み、そんでマイルスがカミナリの如く降臨する10分過ぎあたり。バンド全体の音圧と密度が凄い。
で、いったん引いて、またココからの押し寄せ方が凄い。
ダルマさんが転んだ、と言って振り向くと、5割増。
更に、もっかい言って振り向くと、5割増。
と、そんな感じ。

ンで、気が付くと、全員前に居ヤがんノ。
で、ついには、全員で「ダ~ルマさんが!!!」って言ってる状況の15分頃。
あぁ、凄まじい。

ナニユエに、こんな凄い、1971年のマイルスをオフィシャルで出さンのかね。
コロンビアさんよ。イヤ、現ソニーさんよ。
頼ンますヨ~!!!

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