ぶーくん読書録

今まで読んできた本について、いろいろ書いてみる。
ほとんど、ネタバレ!!

イノセント・ゲリラの祝祭  海堂 尊

2010年11月26日 | 小説-日本-
2010年
宝島社文庫
☆☆

新興宗教の信者の少年が死に、急性心不全という死亡診断書が出されるが、
死亡した少年の祖母が、死因の解明を求める。
そこで、Ai(死亡時画像検査)にかけたところ、
死因に不審なところがみられ、司法解剖することになる。
すると、死因は外傷性ショック死と診断される。

この事件により病理医をめぐる環境と
病理医不足による解剖率の低さが浮き彫りになる。

そのころ、
田口先生は、白鳥の陰謀ににより
厚生労働省主催の会議に出席することになる。
この会議はのちに、
司法解剖対Aiという図式になっていく。

チーム・バチスタやナイチンゲール、ジェネラル・ルージュなどと
くらべると、ミステリという部分がほとんどなく、
著者のAiへのテーゼというのだろうか・・

この本を読む場合は、
螺鈿迷宮を読んでからの方が、理解しやすいかとおもう。

一貫しての、死因解明へのAiの提唱、
初めて、白鳥をイケてるやつと思った一冊だった。


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