ぶーくん読書録

今まで読んできた本について、いろいろ書いてみる。
ほとんど、ネタバレ!!

箱庭 内田康夫

2005年12月13日 | 内田 康夫
1995年12月
講談社ノベルズ
兄嫁のもとに「キジも鳴かずば撃たれまい」という謎の脅迫文のようなものと、中学時代の写真が送られてきた。
光彦は、その写真をもって調査を開始する。写真をもとに厳島神社にたどり着くがそこで、二年前の死亡事故の話を聞くことになる。
岩国の紅葉谷公園での殺人事件をしり、安芸の宮島の紅葉谷公園と岩国の紅葉谷公園、そして、二つの死体・・病院、元総理、ゼネコンと話は大掛かりなものとなっていたのだ。
そして、兄嫁に送られてきた写真に写ってた女性は一番幸せであったであろうこの写真を大事にしてきたのだ。そして、その幸せの象徴である、厳島神社がある町で生活をしていた。
不幸の中で生きてきた女のささやかな幸せ、それが箱庭のようなものなのかもしれない。

蜃気楼 内田康夫

2005年12月11日 | 内田 康夫
1998年6月
講談社ノベルズ
今回の浅見光彦のルポの題は「富山の置き薬」である。
取材の為に富山にむかうが、埋没林博物館で蜃気楼について説明してくれたインフォメーションの女性、梶川優子と出会う。
その後、置き薬メーカーより一人の配置薬販売員を紹介されるが、家に向ってみるとその販売員は舞鶴で殺害されていたのだ。そして、その販売員の孫が梶川優子であると知って、なにか因縁のようなものを感じ事件の真相を知るための調査を始めるのだ。
優子とともに、優子の祖父の顧客をめぐる置き薬屋を始めるが、
そこで思いがけず、服飾デザイナー「ミキセ」につながり、その御曹司のフィアンセが薬科大学の教授へとつながっていくのだ。
すべての人の幸せを願う女と自分の為なら人を殺す事もいとわない男の、ある意味寂しい結末であった。

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