ぶーくん読書録

今まで読んできた本について、いろいろ書いてみる。
ほとんど、ネタバレ!!

蜃気楼 内田康夫

2005年12月11日 | 内田 康夫
1998年6月
講談社ノベルズ
今回の浅見光彦のルポの題は「富山の置き薬」である。
取材の為に富山にむかうが、埋没林博物館で蜃気楼について説明してくれたインフォメーションの女性、梶川優子と出会う。
その後、置き薬メーカーより一人の配置薬販売員を紹介されるが、家に向ってみるとその販売員は舞鶴で殺害されていたのだ。そして、その販売員の孫が梶川優子であると知って、なにか因縁のようなものを感じ事件の真相を知るための調査を始めるのだ。
優子とともに、優子の祖父の顧客をめぐる置き薬屋を始めるが、
そこで思いがけず、服飾デザイナー「ミキセ」につながり、その御曹司のフィアンセが薬科大学の教授へとつながっていくのだ。
すべての人の幸せを願う女と自分の為なら人を殺す事もいとわない男の、ある意味寂しい結末であった。

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