2009年
アルファポリス
☆
漢方薬兼雑貨屋の「蛟堂」は、裏稼業として
多額の報酬と引き換えに、報復をするというもの。
3つの話が収納されていて
一つ目は
結婚詐欺に引っかかった女が、報復を依頼する「清姫」
ネタバレありです
蛟堂の報復方法は、物語を使用しての報復となる。
今回は、詐欺師が本の世界に入り込み、蛇と化した清姫に追われて・・
と、なっているが
どうも、私にはピンとこなかった
安珍清姫は、美しい僧侶の安珍に一目ぼれした清姫が、夜這いをかけるも
あっさり、断られる。
で、ものすごく落ち込んでいる清姫がかわいそうになり、
熊野へ参拝が終わったら、奥さんにしますよと、嘘をうついて
熊野の参拝のあと、さっさと奥州に向けて帰ってしまう。
それに気づいた、清姫がだまされたと怒り、
安珍を追いかけるうちに蛇に姿を替え、火を噴きながら追いかける
安珍は道成寺の梵鐘に隠れるが、
清姫に焼き殺されるという、壮絶な物語だ。
この場合、安珍はまじめな僧侶で女犯を犯すことはできないと言って
清姫を拒絶しているわけで、ある意味”正しい”人に思えるのですよ。
むしろ、清姫の方が、猛烈で猟奇的なストーカーですよ。
なので、今回の詐欺師=安珍としてとらえているところがしっくりこなかった。
考えようによっては、
一目ぼれさせるほどのイケメンなら、他にもいい寄る女性がいたかもしれない。
もしかすると、旅費詐欺みたいな感じで、帰りには必ず結婚するから旅費を出して
とでも、言ってたのだろうかと裏読みしてしまった。
そして、その話を他の人にしてみたら、
安珍はむしろあっちの趣味があるから、女性を拒絶したんじゃないの?
と、いう答えを頂いて、ある意味 目からうろこでした・・
不良少年に報復をする妹の話「ピノッキオ」
これも、若干、ズレを感じた。
他の話があったんではないかと・・・
いたずらっこで怠け者のピノッキオ
不良少年をこのピノッキオに閉じ込めて・・
私の中では、
ピノキオといえば、”うそ”がキーワードだとおもっていたので、
そのあたりがしっくりこない所以である。
貢ぐくんが貢いだ女性を報復する「赫夜姫かぐやひめ」
初め、かぐや姫をもってくる意味合いが良くわからなかったが、
キーポイントが石上麻呂、実直な貢君とでもいいましょうか・・
3つの中では、最後の「赫夜姫かぐやひめ」がしっくりきた。
アルファポリス
☆
漢方薬兼雑貨屋の「蛟堂」は、裏稼業として
多額の報酬と引き換えに、報復をするというもの。
3つの話が収納されていて
一つ目は
結婚詐欺に引っかかった女が、報復を依頼する「清姫」
ネタバレありです
蛟堂の報復方法は、物語を使用しての報復となる。
今回は、詐欺師が本の世界に入り込み、蛇と化した清姫に追われて・・
と、なっているが
どうも、私にはピンとこなかった
安珍清姫は、美しい僧侶の安珍に一目ぼれした清姫が、夜這いをかけるも
あっさり、断られる。
で、ものすごく落ち込んでいる清姫がかわいそうになり、
熊野へ参拝が終わったら、奥さんにしますよと、嘘をうついて
熊野の参拝のあと、さっさと奥州に向けて帰ってしまう。
それに気づいた、清姫がだまされたと怒り、
安珍を追いかけるうちに蛇に姿を替え、火を噴きながら追いかける
安珍は道成寺の梵鐘に隠れるが、
清姫に焼き殺されるという、壮絶な物語だ。
この場合、安珍はまじめな僧侶で女犯を犯すことはできないと言って
清姫を拒絶しているわけで、ある意味”正しい”人に思えるのですよ。
むしろ、清姫の方が、猛烈で猟奇的なストーカーですよ。
なので、今回の詐欺師=安珍としてとらえているところがしっくりこなかった。
考えようによっては、
一目ぼれさせるほどのイケメンなら、他にもいい寄る女性がいたかもしれない。
もしかすると、旅費詐欺みたいな感じで、帰りには必ず結婚するから旅費を出して
とでも、言ってたのだろうかと裏読みしてしまった。
そして、その話を他の人にしてみたら、
安珍はむしろあっちの趣味があるから、女性を拒絶したんじゃないの?
と、いう答えを頂いて、ある意味 目からうろこでした・・
不良少年に報復をする妹の話「ピノッキオ」
これも、若干、ズレを感じた。
他の話があったんではないかと・・・
いたずらっこで怠け者のピノッキオ
不良少年をこのピノッキオに閉じ込めて・・
私の中では、
ピノキオといえば、”うそ”がキーワードだとおもっていたので、
そのあたりがしっくりこない所以である。
貢ぐくんが貢いだ女性を報復する「赫夜姫かぐやひめ」
初め、かぐや姫をもってくる意味合いが良くわからなかったが、
キーポイントが石上麻呂、実直な貢君とでもいいましょうか・・
3つの中では、最後の「赫夜姫かぐやひめ」がしっくりきた。
昔、円形の建物内でバイクがぐるぐる回っているのをみて、たまに思い出したりしますね。
年齢とともに、
感じ方が変わっていくモノってありますよね。
なので、昔読んだものなどをまた読みたいな~
と、思ってます。
小学1年生ぐらいに見た絵巻ならなおさら記憶に残ると見ました。
(なんだか、夜店の蛇女とか、ろくろ首風の見世物小屋の看板を思い出します。親に決して入れてもらえなかったけれど。)
教え子の一人にまだ4歳だというのに、
好きな人は玉三郎様、という子がいました。
彼の十八番「娘道成寺」のヴィデオをみて、うっとりしている子でした。
いま、どんなふうに感じているのだろう。
ちょっと聞いてみたい気がします。
(今はその彼女もすっかりきれいなお姉さんになっていることでしょう!)
道成寺の絵巻(本当に絵巻で広げると1mくらいあった)をもらって読んだんですよ。
清姫が徐々に蛇に変化する姿が描かれていて、
最後は、梵鐘のなかから、焼け焦げた安珍の姿まで描かれていたんですよw
カラーの日本画風でした。
すっかりトラウマになったのですが、
その分鮮明に覚えていて、ときどき思い出すんですよ。
で、初めは怖いだけだったのですが、
途中で、だまされた清姫がかわいそうって思い、
ある程度、歳をとるにつれ、
清姫の執念の方が恐怖だな・・って、
それ以前に、小学1年とか2年の私に、
道成寺をくれるおばあちゃんもすごいな・・と、思う今日この頃ですw
安珍=ゲイ説もなかなか核心を得てそうですよねww
清姫は玉三郎様(をつけたくなっちゃうんです)でした。それはそれはみごとな踊り。
そしておっしゃるように、これは安珍が詐欺師なのでは決してない!!
清姫のおどろおどろしい執念、これに尽きるのではないでしょうか?
安珍は被害者でしょう、どうみても。
でも、安珍がゲイだった、というのもありかも。
昔の寺では結構ありだった、と聞きますから!