2009年
角川書店
☆☆☆
本屋大賞や直木賞候補になっていたので、読んでみようと思った。
大変面白かったが、もったいないという気持ちもある。
渋川春海という囲碁により徳川幕府に仕えていた人間が改暦を実現し貞享暦を作り上げるまでの話である。
会津藩、保科正之や徳川光圀など春海をささえた人物たちだけでも一冊の本になりそうだが、
春海の算術への情熱と藩から命じられて行った天体観測の日本行脚、
さらに、改暦のための、暦勝負など面白い話が満載なのに、
1冊の本であるというのが、”もったいない”と思った。
全体的に、足早に書かれている感じを受けるからだ。特に、後半は事実関係を列挙した形になり、面白いけど残念だな、もっとじっくり読みたいと思わせる本だ。
時代小説であるが、実に読みやすい。
時代小説ファンで、時代小説とはかくあるべし、という方はあっちこっち気になるところもあるだろうが、
単純に楽しみたい場合は、親切な作家だとおもう。
ライトノベルを書かれていたようですが、
ライトノベルを書かれていて、こういった文芸書を書かれている方に共通するのは
”親切”だなと、思う。
難しい言葉をつかっても、さりげなくきちんと説明されている。
どのような年齢層でも理解しやすいように書かれているように感じられる。
暦について少し興味を持った。
角川書店
☆☆☆
本屋大賞や直木賞候補になっていたので、読んでみようと思った。
大変面白かったが、もったいないという気持ちもある。
渋川春海という囲碁により徳川幕府に仕えていた人間が改暦を実現し貞享暦を作り上げるまでの話である。
会津藩、保科正之や徳川光圀など春海をささえた人物たちだけでも一冊の本になりそうだが、
春海の算術への情熱と藩から命じられて行った天体観測の日本行脚、
さらに、改暦のための、暦勝負など面白い話が満載なのに、
1冊の本であるというのが、”もったいない”と思った。
全体的に、足早に書かれている感じを受けるからだ。特に、後半は事実関係を列挙した形になり、面白いけど残念だな、もっとじっくり読みたいと思わせる本だ。
時代小説であるが、実に読みやすい。
時代小説ファンで、時代小説とはかくあるべし、という方はあっちこっち気になるところもあるだろうが、
単純に楽しみたい場合は、親切な作家だとおもう。
ライトノベルを書かれていたようですが、
ライトノベルを書かれていて、こういった文芸書を書かれている方に共通するのは
”親切”だなと、思う。
難しい言葉をつかっても、さりげなくきちんと説明されている。
どのような年齢層でも理解しやすいように書かれているように感じられる。
暦について少し興味を持った。